JAB

井口新一さん、お疲れさまでした!

6月5日付で日本適合性認定協会(JAB)の井口新一・専務理事が退任され、同日久保真・前常務理事認定センター長が新専務理事として就任した。井口さん、お疲れさまでした。

井口さんがJABに常務理事として就任したのは2000年5月1日。大学を出て、新日本製鐵に入り、大分製鉄所や本社で品質管理を担当した後、米国のInland Steel社、Nippon Steel USAを経て、ベルギーの国際鉄鋼連盟に出向。同連盟技術部長として活躍途中、日本から招集がかかり、任期途中でありながら、JABへ来た経緯がある。

認証制度改革に前向きに取り組もうとしていたJAB・MS認定委員会の飯塚悦功委員 長と馬が合い、認定基準にきちんと対応できていない認証機関はJABから容赦なく認定一時停止を次々とくらった。「本当に認定一時停止というものが存在す るのだ」と、世の認証機関はこの時初めて気づいたことだろう。毎年恒例の「JAB・ISO 9001公開討論会」も、飯塚さんを全体主査におき、活気ある内容になった。EMSについては、途中から公開討論会が「JAB環境ISO大会」になり、同 大会のアウトプットが世界に向けて発信された。2003年には設立10周年を迎え、記念シンポジウムが催され、その内容はテレビで放映された。任期前半 は、QMS/EMSともに認証伸長期であり、大鉈を振るっての制度健全化政策が功を奏していたと思う。

しかし、2004年をピークにまずISO 9001の認証件数が下降を始め、ISO 14001も2009年から減り始めた。一方、2003年時点では「負のスパイラル」と苦言を呈しただけの経済産業省も、2008年には認証制度の信頼性 確保のためのガイドラインを示し、JABを含めた認証関係者に是正を迫った。また、JAB適合件数の下降と入れ替わるように、非JAB認定による適合件数 が増加した。設立当初、JABは積極的に国際相互承認を推進し、日本の認証が海外でも通用することに尽力したが、それは海外認定の認証が日本で通用するこ とも意味し、それが後年裏目に出ることになった。

井口さんの持論は「認証が日本で飽和状態になったとは思えない。規格の良さを知っていただき、質の良い審査が展開されて、認証の信頼性が向上すれば、認証 件数はまだまだ伸びる可能性がある」である。私なら「日本の認証件数もそろそろ頭打ちですかね」などと軽口をたたくところだが、井口さんは真っ直ぐな人 だ。大変だったと思う。

井口さんとは12年のお付き合いである。インタビューをしたり、お酒を飲んだり、企画の相談をしたり、いろいろお世話になった。今後、新天地で井口さんがどんな活躍をされるのか、楽しみである。

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