第三者審査

JQA契約審査員の世界

審査機関と契約している審査員には、プロパー審査員(通常の企業で言うところの正社員)と契約審査員がいますが、日本の審査機関におけるプロパー審査員の占める割合は平均29%です(ISO 9001及びISO 14001審査員の場合)。つまり、プロの審査員の約7割は契約審査員ということになります(審査機関別のプロパー率は、アイソス12月号の58-59ページに掲載されています)。

例えば、日本最大規模の審査機関である日本品質保証機構(JQA)は、40社ほどのパートナー企業から契約審査員の提供を受けています。JQAは審査員個人とは契約しません(これはあくまでJQAの話で、審査員個人と契約する審査機関はもちろんあります)。審査員受託業務を行っているパートナー企業と契約して、そこから審査員を提供してもらっています。どの組織にどの審査員をいつ審査に向かわせるかはJQA側で決めることですが、契約審査員に対する審査手当はパートナー企業が支払います。契約審査員の手当はJQAが決めているわけではありませんから、同じJQAの審査を行っていても、どのパートナー企業と契約するかによって、契約審査員に支払われる審査手当の金額は異なります。

これまでJQAの最大のパートナー企業は、株式会社国際規格研究所(ISRI)でした。ですが、同社は10月1日付でISO関連セミナーを主軸としていた株式会社品質保証総合研究所(JQAI)と合併し、新会社の名称は株式会社品質保証総合研究所(JQAI)となりました。なので、現在のJQA最大のパートナー企業はJQAIです。JQAIと契約している審査員数は147名になっています。

審査機関と契約している審査員には、プロパー審査員(通常の企業で言うところの正社員)と契約審査員がいますが、日本の審査機関におけるプロパー審査員の占める割合は平均29%です(ISO 9001及びISO 14001審査員の場合)。つまり、プロの審査員の約7割は契約審査員ということになります(審査機関別のプロパー率は、アイソス12月号の58-59ページに掲載されています)。

例えば、日本最大規模の審査機関である日本品質保証機構(JQA)は、40社ほどのパートナー企業から契約審査員の提供を受けています。JQAは審査員個人とは契約しません(これはあくまでJQAの話で、審査員個人と契約する審査機関はもちろんあります)。審査員受託業務を行っているパートナー企業と契約して、そこから審査員を提供してもらっています。どの組織にどの審査員をいつ審査に向かわせるかはJQA側で決めることですが、契約審査員に対する審査手当はパートナー企業が支払います。契約審査員の手当はJQAが決めているわけではありませんから、同じJQAの審査を行っていても、どのパートナー企業と契約するかによって、契約審査員に支払われる審査手当の金額は異なります。

これまでJQAの最大のパートナー企業は、株式会社国際規格研究所(ISRI)でした。ですが、同社は10月1日付でISO関連セミナーを主軸としていた株式会社品質保証総合研究所(JQAI)と合併し、新会社の名称は株式会社品質保証総合研究所(JQAI)となりました。なので、現在のJQA最大のパートナー企業はJQAIです。JQAIと契約している審査員数は147名になっています。

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コメント

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  • コメント (7)

    • ファイヤードマン
    • 2009年 11月 14日

    JQAの契約審査員がパートナー企業からだけ派遣されていることを初めて知りました。幾つかの疑問が出てきます。まず審査員は専門分野があるから競合他社へ行くことはないのかな。受審側の会社は、どこの企業に属している審査員か知らされているのかなとか。また、最近は副業を認める会社は出てきていますがJQAのパートナー企業は90年代から副業を認めていた?契約審査員への手当てが雇い主であるパートナー企業から支払われるということは通常業務の延長で審査する?それとも審査中の通常給与はカットでその審査手当てがカットを埋めるようなややこしいことをするのでしょうか?JQAとして審査員の教育をするのに集めにくくないですかねぇ。私が付き合った外資系審査会社2社は専属契約審査員か社員の審査員で企業に属する審査員はおらずそれが当たり前だと思っていました。それで審査員を一堂に会して事例研究をしたり集合教育をするんだと審査員が自慢していましたけどそんなの当たり前と当時思いましたが自慢に値するのかなぁ?

    • 中尾優作
    • 2009年 11月 14日

    ファイヤードマンさんへ
    <まず審査員は専門分野があるから競合他社へ行くことはないのかな。
    審査機関によっては、契約審査員が自機関以外の審査機関と契約することを認めている機関と、認めていない機関があります。
    <受審側の会社は、どこの企業に属している審査員か知らされているのかなとか。
    これは私には分かりません。
    <最近は副業を認める会社は出てきていますがJQAのパートナー企業は90年代から副業を認めていた?
    副業っていうのは、審査員以外の仕事、例えばコンサルタントとかいう意味でしょうか? そもそも契約審査員で、審査だけでメシを食っている人なんて、よっぽどの売れっ子でないと、ほとんどいないでしょう。たいていは、コンサルタントとかセミナー講師とか、大学の非常勤講師とかを掛け持っておられると思います。だって、契約審査員というのは、審査の依頼があった時だけ仕事があるだけですから、副業を認めないと大変なことになります。審査がない時は、自分で何か別の仕事をしなければなりません。
    <契約審査員への手当てが雇い主であるパートナー企業から支払われるということは通常業務の延長で審査する?それとも審査中の通常給与はカットでその審査手当てがカットを埋めるようなややこしいことをするのでしょうか?
    これは誤解されているのではないでしょうか。審査受託企業というのは、審査がある時に契約審査員に仕事を発注するだけで、審査がない時は契約審査員には何も仕事は与えていないのです。審査受託企業の審査以外の通常業務をやっているのは、審査受託企業の正社員であって、契約審査員ではありません。ただ、JQAIの場合は、審査受託事業以外に、セミナー事業もやっているので、契約審査員の中から講師契約をして、セミナー講師をやってもらうことはあるでしょうけど、これも担当しているセミナーがある時だけ、仕事を発注しているだけです。

    • ファイヤードマン
    • 2009年 11月 15日

    すみません質問が舌足らずでした。
    審査員の専門コードによって審査先は競合他社に審査に行くような自体が起こらないのかと言う杞憂。審査を受ける側もどこの会社に属する審査員が審査に来るのか知らされているのかという疑問です。
    副業と言うのは自分の属する会社で普段は審査以外の仕事をしていて依頼があったときだけ他社へ審査に行く事をイメージして副業と表現しました。
    実は私も前職場で審査員の講習を受けて審査員資格を取ろうかと思ったのですが、審査実績や主任審査員がいないと審査員補から審査員への道がない(通常の仕事以外に審査員の副業をすることが許されない)ので受講を止めたことからの疑問でした。

    • 中尾優作
    • 2009年 11月 15日

    ファイヤードマンさんへ
    <審査員の専門コードによって審査先は競合他社に審査に行くような自体が起こらないのかと言う杞憂。
    これは起こります。例えば、半導体の専門性を持っている人が、半導体工場の審査に行くのはよくあることですから、当然、Aという半導体会社出身の審査員が、AのライバルのBという半導体会社に審査員に行く可能性はあるでしょう。そういった場合、審査機関側が気を利かして、別の審査員に依頼する場合もあるでしょうが、当該受審組織の専門コードを持っている審査員が少ない場合は、ライバル会社出身の審査員が審査に行くかもしれませんね。
    <審査を受ける側もどこの会社に属する審査員が審査に来るのか知らされているのかという疑問です。
    ですが、「審査員のCさんは、当社のライバル会社であるAのご出身なので、審査でうちに来るのはご遠慮願いたい」と受審組織側から忌避された話は、審査機関からよく聞きます。ですから、きちんとした審査機関なら、審査員の出身会社を含めたプロフィールを事前に受審組織に通知しているはずです。また、もし審査機関が事前に審査員のプロフィールを教えてくれなかったのなら、教えるように要求すべきでしょう。
    じゃあ、もし当該受審組織の専門性を持っている審査員が、ライバル企業出身のその人しかおらず、しかもその人が受審組織から忌避されたらどうなるかというと、審査機関はその専門性を持っているエキスパート(審査員でなくてもよい)を審査に参加させます。エキスパートは、審査をすることはできません。あくまで専門性について審査員をサポートするだけです。

    • GAI
    • 2009年 11月 15日

    JQAのケースはこんな感じです。
    まず、組織の登録内容に変更がある場合は、事前に変更申請を出し、その内容に基づいて審査計画が立てられます。変更がなければ前回の内容で立てます。
    そしてその内容を組織に伝えるのですが、審査日程(期間、人日)と担当する審査員名が示され、組織に承認してもらえるか否かのお伺いとなります。ここで組織側が日程や審査員を見て、そのまま受容れる、一部変更を要請するなどの対応が可能になっています。そのために、我が家では必ず「審査員の略歴」をもらうようにしていますが、一度もらい忘れたときもJQAから送ってきましたから、黙っていても来るのかも知れません。
    こんな感じで日程と審査員の調整をしますから、略歴や過去の経験から「この審査員は来るな」も可能です。この点は、某外資系審査会社(グループ企業で受けている)よりフレキシブルに対応できます。聞いた話では、決定事項として「これでやりますからよろしく」といきなり示され、その日程およびアサインされた審査員を変更するのは容易ではないということでした。
    なお、ライバル会社出身の審査員のケースですが、我が家ではもともとは、業界のことを知らない審査員が来てもまともな審査はできないだろうと、むしろ大歓迎でした。しかしグループ企業の中で、完全なライバル会社から派遣された審査員が最先端の製品をサンプリングし、組織側の「まだ開発途中なので、丁度終わったばかりのこの製品にしましょう」にも耳を傾けず、「それで審査させないなら止めて帰るぞ」とまで脅され、さらに設計データをいつもよりもしつこく提示要求し克明に記録して帰ったという話が流れてきたことで、それ以来、ライバル会社や直接の顧客になるようなケースを禁止しました。
    もちろんJQAもこの話は問題視したらしく、それ以来、このようなケースになるような審査員のアサインはしませんが。

    • 中尾優作
    • 2009年 11月 16日

    GAIさんへ
    情報提供ありがとうございます。やはり経験談は迫力ありますね。

    • GAI
    • 2009年 11月 16日

    ついでだから書いてしまうと、我が家はISO/TS16949もあるので更に大変です。
    というのも、ISO/TS16949の場合はISO9001と違って、認証対象自動車サプライチェーン顧客に納入する自動車製品の製造サイトしか認証できませんが、審査はそのサイトを支援する全ての支援部門も受けなければなりません。したがって本社機能や主要な部門を初め、顧客に対する入り口から出口までの全てのプロセスが対象ですから、海外顧客の場合は当然、海外営業所や倉庫といったものも審査対象になり、WWに規模の大きなものになってしまいます。
    しかしその一方で、審査員は並みのISO9001主任審査員では試験に受かりませんから、少ない審査員をうまく采配しなければなりません。JQAの場合、通常、審査員のスケジュールは2ヶ月先まで押さえていますが、我が家の場合は大規模となるため、もっと早くからスケジュール調整が入ったり、審査員及び審査時期を決めておくような処置をとることもあります。
    で、ついでと書いたのはお国柄の話です。
    ISO/TS16949審査で海外営業所ともスケジュール調整をやるんですが、JQAは法人なので海外にブランチを持てませんん。そこで渡航費や通訳といった経費を削減するために、現地の審査機関のISO/TS16949審査員と直接契約して行わせます(認証ルールからこうなる)。JQAはもっぱらDQSのISO/TS16949審査員を使うことが多いようですが、ISO/TS16949、ISO9001に関わらず、
    米国:半年先まで審査員のスケジュールを入れている。審査を頼む場合、空いたところに入れてもらうような感じになる。
    欧州:最初の審査員と更新審査まで仲良くやるのが一般的。年中コンタクト可能で、たっぷりの時間の中で日程はもちろん、審査計画も同じように立て、早い時期から大体の計画が出来上がる。
    なので、特に欧州の場合は「2ヶ月前から日程調整」とか、「審査計画(初版)が提示されるのが2週間前(JQAの場合)」という話に「ありえない! どうやって受審できるんだ!」と現地担当に言われたことがありました。
    しかし欧州ではこんな感じだとすると、結構、イイカゲンなのかな、とも思ったりして(^^ゞ

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