いそいそフォーラム

メーリングリスト「いそいそフォーラム」が閉幕

ISOマネジメントシステム関係者が集うメーリングリスト「いそいそフォーラム」が7月5日をもって閉幕しました。
私個人としては、月刊アイソス編集長時代に管理人・木村氏やフォーラムメンバーの方々と共に、さまざまな編集企画を実施してきました。この機会に、いそいそフォーラムのミニ活動史をアイソスの視点でまとめておきたいと思います。

【立ち上げた頃】
1996年5月に辻井浩一氏がホームページ「ISO World」を立ち上げ、翌年、米戸靖彦氏が小規模企業のISO9000の導入に的を絞ったホームページ「The Quality Seminar 」を開設しました。木村忠道氏がメーリングリスト「いそいそフォーラム」を立ち上げたのは、その翌年、1998年5月です。この頃は各地域でISO関連のホームページが立ち上がっています。京都では松森秀一氏の「Management Support News 」、秋田では舘岡登氏の「ISO in AKITA」、セクターで特化したものでは、食品品質では山口博氏の「Quality Journal 食の品質安全を考える」、ソフトウェアでは安達賢二氏の「Software Quality Management Center:ADAMOS」など。〈サイト名は当時のもの〉

【なぜメーリングリストを?】
木村氏はメーリングリストを作った理由について次のように述べています。「何のために『いそいそフォーラム』を作ったのかというと、要するに自分の話し相 手が欲しかったからです。最初は、辻井さんと2人で話していました。ところが2人でメールを出し合っても、これは1対1のコミュニケーションに過ぎない。 私はどちらかというと人の言うことを疑ってかかる性格ですから、辻井さんがこう言っても、ほかの人は何て言うだろうかと思ってしまう。辻井さんという話し 相手ができても、辻井さん以外の方の意見は聞けない。そういう考えもあって、自分の話し相手が欲しくて作りました」(アイソス1999年10月号)。最初 は1年で50人くらい集まればいいと思っていたのが、実際に始めてみると、1年間で500人も集まったそうです。〈「いそいそフォーラム」立ち上げ期の新 規参加者数と投稿件数の推移表参照〉
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【どんなスタンス?】
「いそいそフォーラムとはどんなところかを一言でいうと『意見の違いを楽しむ場所』です。利害関係もなく、どこの誰ともわからない人たちが集まっている。 いろいろな見方があるから、その違いを楽しむ。結論を出す必要はないのですから、意見の違いを楽しんで、自分なりに何かを得ていただければそれでいい。そ れは議論に参加してもできますし、黙ってやりとりを見ているだけでもできるでしょう。そういう場所です」(アイソス1999年10月号)
一方で、こんなことも言っておられます。「いそいそフォーラムは意見を交換する場所であって、正しいことを教わる場所ではない。どの人の意見が正しいのか は、自分の責任で決めてくださいという言い方をホームページでしています。もともと世のため人のためと思って作ったわけではありません。基本的には自分の ためです。公益性は結果として出てくるかもしれませんが、このフォーラムは木村の私物です。(笑) ですから私はフォーラムの運営方針については聞く耳をもたないんです。投稿で、こうした方がいいという提案がたまに来ますが、私は提案しないでくださいと 言います。それは私が決めます。どこの誰だかわからない人たちが集まっているのですから、その中で何か1つのものを作りあげるのは無理です。メーリングリ ストに民主主義はありえない。専制主義しかありえないのです」(同)

【アイソスとのコラボ企画】
アイソスは、いそいそフォーラムの一部のメンバーの方々から『同人誌』『専門誌』と呼ばれています。それだけ過去には何度か一緒になって誌面作りを行ってきた経緯があります。アイソス編集部といそいそフォーラムとのコラボ企画として主なものを紹介しておきます。

アイソス2004年1月号
特集「討論 統合マネジメントシステムの現状と課題」

統合マネジメントシステムを実際に経験している企業トップ、管理責任者、事務局、審査員、コンサルタント19名が参加し、1泊2日の討論合宿を開催した。 事務局側には、いそいそフォーラムのメンバーの方々に出席いただいた。白熱した議論が見物だった。討論会の総合司会は木村氏にお願いした。

アイソス2005年10月号
「ブログ座談会」

いそいそフォーラムのメンバーの方々によるブログ座談会を開催。この時は顔写真の替わりに顔のイラストを掲載。このイラスト、今も愛用している方もいるとか。

アイソス2005年11月号
「多国籍軍内部監査」

大阪いずみ市民生協の内部監査へ、いそいそフォーラム有志による「多国籍軍」が参加、その模様を伝えた。この多国籍軍の内部監査は現在も大阪いずみ市民生協で実施されている。

アイソス2006年2月号
特集「システムの進化を共に考える」

2005年10月にアイソス主催の合宿討論会が開催された。テーマは「システムの進化を共に考える」。マネジメントシステム成熟期に入った企業に対して第 三者審査はどのような貢献ができるのかについて議論した。この討論会は、木村氏と奥村朋子氏に司会をお願いした。なお、この討論会の成果発表会を同年12 月に東京で開催し、木村氏に司会をお願いした。

アイソス2008年10月号
「是正処置ワークショップ」

審査道無風流が主催する是正処置をテーマにしたワークショップ。家元さん、師範さん、道友さんの三人が発起人となって2007年にスタート。会合参加者のほとんどは、いそいそフォーラムメンバー。同号で掲載したのは第4回目の会合の模様。

アイソス2009年1月号
祝! メーリングリスト『いそいそフォーラム10周年』

10周年記念の会合が大阪で開催され、50名の参加者を迎え盛況を博した。

アイソス2012年2月号
特集「いそいそ合宿 at 尾道」

いそいそフォーラムの尾道支部で開催された合宿勉強会の模様を誌上再現。

【Webアイソスとのコラボ企画】
アイソス特別企画「公開往復書簡」
いそいそフォーラム6周年を記念して月刊アイソスがWebで特集した企画。木村忠道氏と鈴木信吾氏が、ISOマネジメントシステムに関するさまざまなテーマについてWeb上で対談を行った。全部で15回のシリーズ。

最後に、長年いそいそフォーラムを管理してこられた木村忠道氏及び同フォーラムのメンバーの方々に深く感謝申し上げる次第です。ありがとうございました!
また、メーリングリストはなくなりますが、各支部での勉強会やオフ会はこれまで通り続くと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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