JRCA

JAB井口さんは本気だ

webiguchi.jpg9月26日、大阪で開催されたJRCA(日本規格協会マネジメントシステム審査員評価登録センター)登録審査員対象の講演会での、日本適合性認定協会(JAB)専務理事の井口新一さんの講演は、トップマネジメントの気概を感じるすばらしいものでした。

審査員のJAB批判は無尽蔵のごとくありますが、井口さん個人への批判はほとんどなくて、私が聞いた限りでは「井口さんは常々立派な発言をされているが、その発言内容を認定審査員が実行できていない」といったくらいでした。ですが、昨年4月に井口さんはJABの専務理事という、実質的なトップマネジメントになったので、これからは井口さんの考えが、認定審査員まできちんと反映されることが期待できると思います。
その成果が現れ始めているのが、今回の講演の中で井口さんが次のような発言をしたことです。
「JABのやり方にも間違っていることがありました。従来は、JABが認証機関の産業分類の認定をする際は、審査員に該当する産業分野での実務経験があることを要求していました。ですが、今後は、その産業分野の審査を行う際に必要な力量を認証機関で決めていただきます。そしてその力量を持った審査員が審査をすればよいということにさせていただきます」
「そして補足説明として次のような事例を述べました。「従来の野外での農業の知識のみを持っている審査員は、農業という分野での実務経験はあることになりますが、同じ農業でも、ビルの地下室で行われているような水耕栽培などになると、技術経験はないことになり、その分野の審査員としては適切でないことになります」

この事例はあまり適切でなかったと思います。これでは、従来の認定範囲の産業分野は、新分野に対応し切れていないので、今回の認定審査方法の改訂に至ったと思われてしまいます。
そういった面ももちろんありますが、それ以上に、「受審組織にどのような力量を持った審査員を送るべきかは認証機関自らが決めることであり、それが適切に実施されているかどうかをJABが認定審査する」というところに大きな意義があるのです。
従来の、産業分野に審査員の業務経験が該当しているかどうかをみるマルバツ式審査から、認証機関がどのような仕組みで受審組織へ送る審査員を決定しているかをみるマネジメントシステム審査へ移行している点が評価されるべきでしょう。
とにかく井口さんは本気で制度の質向上に挑戦しようとしている、その意気込みが伝わってくるプレゼンでした。

10月29日には東京で同様の講演が行われます。

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