附属書SL

附属書SL完全対応のISO 39001

ISOマネジメントシステム規格の共通要求事項が記述された附属書SL(Annex SL)は、ISO 9001やISO 14001の次期改訂版のベースとして採用されるが、すでに附属書SLに完全対応した規格として発行済みなのがISO 39001(道路交通安全マネジメントシステム、2012年10月1日発行)である。

実際にISO 39001規格の一部を見て、附属書SLをそのまま採用したISOマネジメントシステム規格がどんな記述になるのか見てみよう。下記はISO 39001の「5.1 リーダーシップ及びコミットメント」を抜粋したもので、黒字が附属書SLの文章。赤字がISO 39001としての固有の要求事項である。附属書SLの「×××」の部分は「RTS」となっている。ちなみに、RTSとはRoad Traffic Safety(道路交通安全)の略である。

【ISO 39001 5.1 リーダーシップ及びコミットメント】

トップマネジメントは、次に示す事項によって、RTSマネジメントシステムに関するリーダーシップ及びコミットメントを示さなければならない。

  • RTS方針及びRTS目標を策定し、それらが組織の戦略的な方向性と両立することを確実にする。
  • RTSマネジメントシステム要求事項を組織の事業プロセスへ組み入れることを確実にする。
  • RTSマネジメントシステムに必要な資源が利用可能であることを確実にする。
  • 中間で達成すべきRTS結果について決定するだけでなく、道路交通衝突事故における死亡及び重大な負傷ゼロを長期のRTS目標として採用する。
  • 策定したRTS目標を達成するために安全な道路交通システムへの貢献を果たす上で、利害関係者と提携し、協力しながら業務を行う。
  • 組織が望ましいRTS結果を達成するためのプロセスアプローチを採用することを確実にする。また、それによって、組織の関連する全ての階層での透明なプロセスと適切な参画を確実にする。
  • RTSマネジメントシステムの意図したせいかを達成するために、利用できる最善の情報に基づき、戦略的な行動を優先付け、特定の行動計画を選択する。
  • 有効なRTSマネジメント、及びRTSマネジメントシステム要求事項への適合の重要性を周知する。
  • RTSマネジメントシステムの確立、実施、維持及び継続的改善に必要な資源を提供する。
  • RTS結果に着目することによってRTSマネジメントシステムがその意図した成果を達成することを確実にする。
  • RTSマネジメントシステムの意図した成果を達成することに関わる法令を順守することの重要性が、組織内の関連する要員に対して周知されることを確実にする。
  • RTSマネジメントシステムの有効性に貢献するよう、人々を指揮し、支援する。
  • 継続的改善を促進する。
  • その他の関連する管理者の、各責任領域においてリーダーシップを発揮するという役割を支援する。

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