MS全般/その他MS

認証規格開発 年1本ペース

ISO 9001(品質:1987年)とISO 14001(環境:1996年)の発行後、しばらくは認証用マネジメントシステム規格の開発は止まっていたのですが、2005年から新規開発が再スタートし、2010年からは年1本ペースとピッチが加速されています。対象範囲は、特定産業分野に絞ったものから、社会インフラ全般に関わるものへと拡大傾向にあり、以下のようにセキュリティ・安全系が主流になっています。

2005年 ISO 22000(食品安全)
2005年 ISO 27001(情報セキュリティ)
2007年 ISO 28000(サプライチェーンのセキュリティ)
2010年 ISO 50001(エネルギー効率改善)
2011年 ISO 22301(緊急事態準備及び事業継続)
2012年 道路交通安全(規格番号未定)

このようなiSO認証用規格の相次ぐ発行に産業界は反発していないのでしょうか? ISO 9001/14001が発行された後に、あれほど大きなアンチ認証規格のブーイングが産業界から起こったのに、今はそれがないのでしょうか?
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「新しいマネジメントシステム規格」というテーマで吉田敬史さん(TC207/SC!国内委員会委員長)が、11月19日に開催されたテクノファ主催の年次フォーラムで講演をされたとき、上記の疑問点についてフロアーから質問してみました。その内容は以下の通りです。

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中尾 ISO 9001や14001の出た後は、企業側から「認証用規格はこれ以上作らないでほしい」という声がかなりあったと思う。しかし、最近は認証用として使える マネジメントシステム規格がたくさん作られつつある。これは大雑把に言えば、企業側としては「認証規格全般はこれ以上作られるのは困るが、セキュリティ系 についてはOK」ということなのか。

吉田 品質、環境のMS規格が出た頃は、確かに欧米系企業を中心として、第三者認証 用規格に対する反発はすごくあったと思う。それは今でもあると思うが、時間が経つにつれ、逆に第三者認証のニーズも出てきている。例えばセキュリティや事 業継続については、やはりそういうことがきちんとできているかを確認したいというニーズがあって、それで開発されていると思う。ある組織にとってはいらな くても、別の組織にとってはそれをやらせたいというニーズがあれば、そのやらせたい組織に対応せざるを得ない組織は、その認証規格に対応せざるを得ないだ ろう。ただし、以前より今はもっと、規格開発において、スクリーニングや正当性評価などをもっと厳密にやっていこうとしている。そんなこともあって、 「ISOの認証規格はもうこれ以上いらない」といった当初あったような意見は、最近はだいぶ聞かれなくなった。だから、今後は当該の認証規格が要るのか、 要らないのかは、個別企業で判断しなければならない。それは、ISO 9001も14001もそうだ。要らないのに取っているところがいっぱいあるだろうし、要るのに取っていないところもあるだろう。そういう意味で、今、「認証」ということをもう一度考える機会に来ていると思う。

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