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何千もの命を救うISO 39001

ISO 39001(道路交通安全マネジメントシステム):2012が10月1日に発行された。ISOは10月9日、ISO Newsで同規格を紹介し、この規格は(道路交通事故による)何千もの命を救うことをサポートできると謳っている。以下、ISO Newsの拙訳を紹介する。原文はこちら

道路交通安全のISO規格は何千もの命を救うことを支援できる

ISOはこのほどISO 39001(道路交通安全マネジメントシステム規格)を公表した。この規格は、政府、運輸事業者、および交通事故による死と大怪我を縮小したい全世界の組織のための実用的ツールである。ISO 39001は、速度、乗り物の条件およびドライバーの自覚を含む安全性のための最新の必要条件を提供する。

「ISO 39001:2012(道路交通安全(RTS)マネジメントシステム)─要求事項及び利用の手引き」は、「道路安全2011-2020」のための国連による「交通安全のための行動の10年」に大きく寄与するものとみなされる。

Claes Tingvall(ISO 39001を開発したISO/TC 241〈道路交通安全マネジメントシステム技術委員会〉の議長)は、次のように指摘している。

「交通事故で毎年約130万人が惨事に見舞われている。交通事故死亡者の数は、特に中低所得国で増加中である。交通事故死傷者の削減という大いなる目標設 定も含め、政府が一連の特定された到達可能な行動の実践に参画することは重要なことである。また、そのノウハウと経験を共有することも必要である」

「ISO 39001は、既存の計画や規則への補足として、道路交通安全への構造的、全体的アプローチを提供することによって、政府や民間セクターの組織などを支援 する。それは、PDCAサイクルと継続的改善の要求事項を含む、ISO 9001(品質マネジメント)のような実績あるISO規格によって証明されているプロセスアプローチがベースになっている」

この新規格では、道路輸送を規制するか、設計するか、運用することに関与する政府や民間セクターの組織すべてを支援するために、国際的な専門知識に基づ き、すべての国々に適用可能で、調和した要求事項が定められている。さらにそれは、政府当局の監視官と乗り物メーカー及びそのサプライヤーとの契約および コミュニケーションのための枠組みの提供に役立つだろう。

ISO 39001は、交通安全プログラムの有効性を監査するなど、道路交通安全に関連する活動に関与する組織に対して、暗くて不透明な部分を分析する、あるいは道路交通安全に対する賞や資金を提供するかのごとく役立つものとなる。

Peter Hartzell(ISO/TC 241のセクレタリー)によると、「この規格は、WHO(世界保健機関)、世界銀行およびIRF(国際道路連盟)を含む、40ヵ国と16の関連組織からのエキスパートの支援で開発されている」としている。

「委員会は、ISO 39001が世界で実施されることを追跡し、事例研究から学んだ教訓の認識を提供していく作業を続けていく。委員会は他の関連規格も開発していくので、他のISO加盟国が我々の作業に参加されるのを歓迎する」

(執筆:Roger Frost)

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