ISO 9001:2008

「0.3 JIS Q 9004との関係」

今日はISO 9001の「0.3  JIS Q 9004との関係」が、2008年版でどう変わったかをみてみましょう。この項目では、文章が大幅に削減されました。というのは、ISO 9001とISO 9004とを関連づける重要な概念である consistent pair の内容が、ISO 9004の次期大改訂によって、修正せざるを得なくなったからです。

この consistent pairというのは「整合性のある一対の規格」という意味で、2000年版においては「ISO 9001とISO 9004とが、単独で使用が可能で、双方で矛盾がなく、概念と用語が整合し、かつ、その章構成が一致している」という概念だったのですが、2009年8月 の発行に向けて大改訂作業を進めているISO 9004:2009では、2000年版とは章構成が変わる予定なので、「章構成が一致している」という概念を堅持できなくなります。

よって、「0.3」の第一パラグラフは次のように変更されました。
(横線は削除、下線は追加)

(ISO 9001:2008   0.3  Relationship with ISO 9004)
The present editons of ISO 9001 and ISO 9004 have been developed as a consistent pair of are quality management system standards which have been designed to complement each other, but can also  be used independently.  Although the two International Standards have differentscopes, they have similar structures in order to assist their application as a consistent pair.
(JIS DRAFT 9001:2008 0.3  JIS Q 9004との関係)
JIS Q 9004は、JIS Q 9001との整合性を保つように開発されている。この二つの規格は、相互に補完し合うように作成されているが、独立して使用することもできる。

なお、JIS DRAFTでは訳していませんが、原文では次のような注記が「0.3」の最後に記載されています。要は、ISO 9004は改訂中の段階にあるということです。

NOTE  At the time of publication of this international Standard, ISO 9004 is under revision.

関連記事

  1. 「8.5.1 継続的改善」
  2. N・クロフト氏のコメント
  3. 「7.5.2 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認」…
  4. 「7.1 製品実現の計画」
  5. 「8.1 一般」
  6. 「8.5.2 是正処置」
  7. 「0.2 プロセスアプローチ」
  8. 「1.2 適用」「2. 引用規格」「3. 用語及び定義」

ピックアップ記事

次世代エアコンの開発を支えたSSM

『うるさら7』の開発には、長年続けてきた業務改革とSSMの成果が詰まっている。本日開催された…

「手引き書」守らないと手を引きます

ISO規格でタイトルに「手引き」と付けば、guidelineかguidanceの訳語で、「これは要求…

防災井戸端会議

防災のことでご近所の人たちと雑談をしていたら、だいたいみんな同じような準備をしていることが分かった。…

【震災寄稿 No.2】 震災地で見たままを発信する重要性

中堅建設会社に勤める方から投稿をいただきました。阪神・淡路大震災の経験を踏まえてのご提言です。…

日吉・奥村ペアの連載「TS内部監査」始まる

日吉信晴氏と奥村朋子氏(写真)による連載記事「ISO/TS16949に基づいた内部監査のあり方」がア…

アーカイブ

ツール

規格

PAGE TOP