ISO 9001:2008

「4.2.3 文書管理」

「4.2.2 品質マニュアル」については、2008年版での変更はありません。「4.2.3 文書管理」では、f)項の外部文書に関する記述が詳細になります。外部文書といってもいろいろあるので、「品質マネジメントシステムの計画及び運用のために組織が必要と決定した」外部文書にしようということになりました。
変更点は下記の通りです。(原文の下線が追加個所)
(ISO/FDIS 9001:2008)
f) to ensure that documents of external origin determined by the organization to be necessary for the planning and operation of the quality management system are identified and their distribution controlled, and

(JIS Q 9001:2000)
f) どれが外部で作成された文書であるかを明確にし、その配付が管理されていることを確実にする。
(JIS DRAFT 9001:2008)
f) 品質マネジメントシステムの計画及び運用のために組織が必要と決定した外部からの文書を明確にし、その配付が管理されていることを確実にする。

ISOでは、このf)項の external originについて議論があったそうです。外部文書といっても、組織の外で作成された場合と、組織の中で作成された場合があるではないか、と。確かにそうですね。そこでISOが出した結論は、external originという意味は、「文書に書かれた内容が外部のオリジンである」ということであって、その作成が外部であるか、内部であるかは問わないというものでした。例えば、ISO 9001を自社で「写経」しても外部文書ですし、自社の規定類を外注先に作成させても、それは外部文書ではありません。

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コメント

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  • コメント (3)

    • こまっ照子
    • 2009年 3月 09日

    外部文書ですが、何を外部文書と見なすのかと言う議論があったことは、理解できるのですが、配付管理についてなぜ必要なのかをイマイ理解できなくて困っています。
    著作権の問題から来ているのか、周知を確実に行なうためが目的なのか・・・
    もし、何かヒントになることがあれば教えていただければ幸いかと存じます。

    • え”・・・iso??
    • 2009年 3月 09日

    こまっ照子さん、はじめまして。
    ISO9001が要求している文書管理の基本は、仕事に必要な文書が間違いなく使用されること ・・・ だと思います。
    従って、この場合の「目的」は、必要な外部文書の正しい版が必要な所で使用されることを確実にする ・・・ ということでよいと思います。

    • こまっ照子
    • 2009年 3月 10日

    え”・・・iso??様
    この、目的によって管理の手法が大きく変わってきます。
    ありがとう御座いました。

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