ISO 9001:2008

「7.3.2 設計・開発へのインプット」

今日は「7.3.2 設計・開発へのインプット」です。
原文の最終パラグラフの主語である These inputs が、
The inputs に変わりました。
後に続く文章には変更はありません。
下記の通りです。
(ISO 9001:2000)
These inputs shall be reviewed for adequacy.

(ISO/FDIS 9001:2008)
The inputs shall be reviewed for adequacy.

では、These inputs とThe inputsってどう違うのでしょうか。
These inputs というと、その前にあるa)からd)のインプットである、
と思われてしまうからです。
「あら、そうじゃないの?」って、
思った方は多いのではないでしょうか?
(私もそう思ってましたけど)
The inputs というと、a)からd)に限らず、
設計・開発へのインプットすべてをさすことになります。
このThe inputs は、
7.3.2 の冒頭に出てくる Inputs と同じ意味です。

もう一度、規格文を最初から見てみましょう。

Inputs relating to product requirements shall be determined and records maintained (see 4.2.4).
(製品要求事項に関連するインプットを明確にし、かつ、記録を維持しなければならない(4.2.4参照))

ここで製品要求事項に関するインプットを洗い出します。
続いて、

These inputs shall include
a) …   d)
(インプットには、次の事項を含まなければならない。a)からd) まで)

洗い出した製品要求事項に関するインプットの中には
a)からd)までが含まれていなければなりません。
(しかし、組織が洗い出した製品要求事項に関する
インプットの中には、a)からd)以外もあるかもしれません)

The inputs shall be reviewed for adequacy.
(製品要求事項に関連するインプットについては、その適切性をレビューしなければならない)

a)からd)も含め、
組織が洗い出した製品要求事項に関するすべてのインプットは、
その適切性をレビューしなさいと言っているのでしょう。
JIQ DRAFT Q 9001:2008も「これらのインプットについては」から
「製品要求事項に関連するインプットについては」に、
表現を改めています。

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  1. 「1.2 適用」「2. 引用規格」「3. 用語及び定義」
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  3. 「8.3 不適合製品の管理」
  4. 9001:2008発行遅れるかも
  5. 「6.2.1 一般」
  6. 2008年版 翻訳上の変更
  7. 「0.2 プロセスアプローチ」
  8. 「7.6 監視機器及び測定機器の管理」

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