ISO 9001:2008

「8.5.3 予防処置」

 

是正処置
横に流せば
予防処置
(優作)

「是正処置を水平展開すれば予防処置である」
かつてTC176国内委員会委員の方が、
規格説明会の中でこのような発言をされました。
「公式見解」ということで、大きな影響力があったと思います。
審査対応を第一義とする組織にとっては、
この言は、簡潔明瞭でわかりやすく、
取り組みやすいと感じられたことでしょう。

ですがこの言に形式的に対応し、
例えば自部門で取り組んだ是正処置を、
社内のデータベースに載せるだけで予防処置とし、
そこから一歩も努力していない組織も多いのではないでしょうか。

ですから「Output Matters!」と、ISOが声高に言っているのでしょう。
予防処置が本当に有効に働いているかどうかを考えましょう、
というわけです。

閑話休題。
本論に入ります。
今日は「8.5.3 予防処置」を見てみましょう。
現行規格との変更点は、「8.5.2 是正処置」と同じく、
「レビュー」の部分です。

現行規格は次のとおりです。
「e) 予防処置において実施した活動のレビュー」

これでは、活動の何をレビューすればいいのかわからない、
という声がユーザーからあがってきたので、
次のように書き直しました。

「e) 予防処置において実施した活動の有効性のレビュー」

「レビュー」という用語には、
もともと「有効性を判定する」という意味が入っているので、
二重規定になるのではないかという反論があったことは、
前回ブログの「8.5.2 是正処置」で述べたとおりです。

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コメント

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  • コメント (1)

    • 家元
    • 2008年 9月 05日

    ちょっと目を離していたら・・・
    このブログも随分と進んでしまいました。
    「水平展開」は是正か予防か、は94年版からですね。
    看板役者が変わると中身が変わってしまって、それによって付和雷同組が、××さんがこう言っているから・・・と。
    当初は水平展開は是正処置と言っていたですよね。
    その結果か、今でも、「今年は予防処置はありません」なんていう会社もよく見かけます。
    有効性のレビュー以前のわかりにくさが未解決のまま残りそうです。

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