父の死

17年前になります。
昼間、ベンチにすわって、ぐったりしているところを、
巡回中のおまわりさんがみつけてくれました。
すでに息はなかったそうです。
ベンチの横には、父の自転車が立ててありました。
心臓が弱かったので、
たぶん心臓麻痺だったのではないかと言われています。

父は若い頃、蝶の熱狂的なコレクターでした。
春から秋にかけて、
週末になると捕虫網を持って蝶の採集に出かけました。
捕まえた蝶は三角紙に入れて保存します。
三角紙に入った蝶を展翅する作業は、夜、裸電球の下で行われました。
蝶の胴体をピンセットでつまみ、鍋に入れたお湯に近づけます。
すると、死後硬直して閉じられた羽がゆっくりと開き、
美しい模様が現われるのです。
兄や姉や私や、若かった母は、
それを見て、歓声をあげたものでした。

関連記事

  1. 父の命日
  2. メスグロヒョウモンの日
  3. 図鑑に出ていないチョウ
  4. 父の命日に

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (1)

  1. ハツコメです。
    更新楽しみにしてます。

ピックアップ記事

「クリーン監査」を学ぶ

アイソス主催・山上裕司(イノベイション代表取締役)講師によるISOファシリテーションセミナーを5月1…

ISO 9004の目次とモデル図

次期ISO 9004のFDIS(最終国際規格案)作成作業が現在行われていますが、そのFDISのVer…

定額給付金

テーブルで晩飯を食べていると、中学生の息子が「きゅうふきぃーん、きゅうふきぃーん」と歌いながら近づい…

飯塚悦功プロジェクト 1 「統計的手法より予測が重要だ」

新年明けましておめでとうございます。今年の初仕事は、私が取材を兼ねてビデオ撮影した、…

仕入れ値をオープンにする

石油の値上がりに連動して、諸物価も値上がりしていますが、「当社は企業努力してこれだけ経費を詰めたが、…

アーカイブ

ツール

規格

PAGE TOP