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日吉さんのAPQP問題、解いてみ?

2014_hiyoshi.jpg日吉信晴さん(LRQAジャパン・TS16949審査員・講師)による連載記事「ISO/TS 16949 いまさら聞けないコアツール」がアイソス9月号(8月10日発行)からスタートしました。第1回ではコアツール全般について非常に分かりやすく解説されています。この連載記事の特徴の1つは、毎回読者向けに宿題が出ることです。自動車業界のみならず、開発から量産の立ち上がりまでをスムーズに実施することを課題としている企業の皆さん、一度ぜひこの宿題に取り組んでみてください。今回日吉さんから出された宿題は下記の通りです。詳細な回答例と解説は、アイソス10月号に掲載されます。

【アイソス9月号の宿題】
テーマはAPQP(先行製品品質計画)です。下のケーススタディを読み、APQPの概要を策定してみてください。体裁よりも、誰と誰がいつまでに、何を行い、何を達成しなければならないかを計画してください。

(ケーススタディ)

あなたは、自動車用電装部品メーカーO社の企画営業部員(課長)です。

顧客A社から、2年後の10月に同社のインド工場(AI工場)でアジア地域向けのTAISYU車を月産2000台で立ち上げるプロジェクトのH/Lシステム、A/Cシステムの取引先候補となった通知を獲得しました。量産試作は2年後の6月に100台、その前の4月に20台が計画されています。

顧客からは、O社がすでに進出しているインド工場(OI工場)での製造と、部品、材料の現地比率を現状の20%以上増加すること、が要求されました。

これまでの通例で、あなたはこのプロジェクトの責任者となることを理解しています。

製品設計機能はA社もO社も日本にあります。H/LシステムもA/Cシステムも効率化要求はありますが、これまで国内、海外で納入している製品の派生品と想定できます。

A社設計部門とのこれまでの話し合いでは、設計納期はまだ明確に提示されていません。

O社の工程設計機能は日本の製造技術部にあり、OI工場には対応する製造技術課があります。A社は、量産試作時には、量産工程、量産時の部品材料、量産時の作業者の使用を要求しています。また、重要特性については工程能力(Cpk)≧1.67を要求しています。

製造機能は日本にグローバル製造部があり、OI工場製造課の支援、管理を行っています。コントロールプランはグローバル製造部で翻訳しますが、OI工場は英語を使用しています。

主要な製品機能の評価、試験はOI工場の試験課で可能ですが、信頼性関連で日本の試験部でしかできない試験があります。

調達部は昨年グローバル化対応としてシンガポールに中心が移りました。OI工場には現地での発注、納品管理を行う調達課があります。

これまで、OI工場では主要な機能部品は日本製を送っていましたが、現地比率向上要求に対応するには、一部切り替えが必要だとあなたは考えています。日本の設計部と試験部が、シンガポールの調達部が提案してきたインドのS社、SI工場製の機能部品の評価を行う予定があることをあなたは知っています。
(アイソス9月号99ページ本文から抜粋)

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