事業継続MS

キックオフ研修(東京/病院・医療編)

経済産業省「事業競争力強化モデル事業」をスタートするにあたり、参加メンバーによる同事業の目的の再認識や仲間意識の醸成等を目的とした「キックオフ研修」が7月3日午後、東京で開催された。参加したのは、経済産業省認証課、同事業委託先であり事務局であるニュートン・コンサルティング、再委託先28グループの中の病院・医療関係5グループ(大塚製薬、早稲田大学、コスモプラン、テクノファ、日立製作所ひたちなか総合病院)。

20130703sekiguchi.JPG研修は冒頭、経済産業省を代表して関口訓央氏(写真左:大臣官房調査統計グループ経済解析室参事官補佐、前・認証課長補佐)が今回のモデル事業の意義について、「特に病院・医療関係グループは、モデル事業の4類型(地域単位の取り組み、サプライチェーン単位の取り組み、業界単位の取り組み、自治体単位の取り組み)すべてに当てはまり、全類型複合型のモデルになる。今回は、グループ内で連携・協力するメリットがデメリットを上回ると思うし、モデル事業の成果は全国の病院・医療関係者に注目されることになるだろう。さらに、国土強靱化(ナショナル・レジリエンス)は我が国の喫緊の課題であり、政府としても今回の事業を非常に注目している」と述べた。

20130703soejima.JPGこのあと、参加5グループがそれぞれ自己紹介を行い、事務局側からはモデル事業に参加する28グループの概要が紹介された。次に、ニュートン・コンサルティングの副島一也社長(写真右)が「大いなる成果を上げるために」をテーマに、今回のモデル事業の目的、BCP/BCMSの概要、成功事例として豊田通商のBCMSへの取り組み紹介などについて解説を行った。

20130703work_ootsuka.JPG続いて、今回の研修の目玉であるワークショップが行われた。参加者は5グループ分かれて島を作り、グループごとに議論を行い発表する。ワークショップは三部構成になっており、第一部は「災害シミュレーション」。これは、地震、水害、新型インフルエンザ・パンデミックという3つの災害について、「たった今、この会場で震度6強の地震が起きました。みなさんは、どうしますか? 1分間、みんなで議論してください」というように、いきなり災害に直面する場面から始まり、どんな対応をするかをその場ですぐに議論させるというもの。1つのシナリオが実施された後、事務局側から同シナリオで検出される課題が提案され、参加者はチェックを行う。これによって、現状の事故・災害に対する対応能力を認識してもらうのがねらい。

20130703work_technofer.JPGワークショップ第二部は「BCMSの構築(簡易版)」。次の5つの問いについて、グループ内で議論を行い、演習シートにそれぞれの議論の結果を記入していく。カッコ内は議論の所要時間。
①ステークホルダー分析:「重要なステークホルダーが誰なのか、有事の際には誰が困るのかを検討してください」(5分)
②基本方針の策定:「BCMSに取り組む目的を決定してください」(5分)
③事業影響度分析:「どの事業から継続・再開を目指すのかを検討し、復旧目標を決定してください」(10分)
④リスク分析:「どんな事故・災害が一番起きてほしくないのか、それが起きるとどのような状態になるのかを検討してください」(10分)
⑤事業継続戦略・対策:「どんな予防策、代替策が考えられるかを検討してください」(10分)
この①から⑤に取り組むことで、ISO 22301規格要求事項の「4.組織の状況」「5.リーダーシップ」「6.計画」「7.支援」「8.運用」に対応したことになり、PDCAで言えば、PlanとDoの部分に相当する。あとは、Checkの「9.パフォーマンス評価」とActの「10.改善」に取り組めば、全要求事項に対応したことになる。

第三部は、これまでのワークショップの結果を踏まえて、BCP/BCMSを利用して事業競争力強化を成し遂げるための宣言文を、各グループで作成する。所要時間は10分。最後に各グループから、今回のワークショップでの成果発表が行われ、閉会となった。

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