GFSI

Food Safety Day Japan 2013(12) 荒茶はGGAP 製茶はFSSC

GFSI(Global Food Safety Initiative)主催による「フード・セーフティ・デー・ジャパン 2013」・2日目午前の部の最後のスピーチは、「ハラダ製茶グループのGFSIスキームへの取り組みと荒茶生産者へのグローバル・マーケット・プログラムの推進」をテーマに、ハラダ製茶・代表取締役の原田宗一郎氏と、同社・品質管理室室長の田實菜穂子氏が講演を行った。

harada_tea.jpg荒茶はグローバルGAPで、製茶はFSSC 22000で管理
【原田宗一郎氏(写真)の講演】

ハラダ製茶は、お茶一般、コーヒー、ギフト詰合品の製造販売会社で、創業は大正6年。自社ブランドは約10%で、残り9割はOEMである。茶葉を農場で作り、一次加工で原料にある荒茶を作り、二次加工工場で製茶し、製品包装して、商品として出荷している。荒茶は農産乾物、仕上茶は加工食品。本来は一次加工できちんとした安全管理をしないとダメだと考えている。一次加工まではグローバルGAP(茶園、荒茶工場)、その後はFSSC 22000(製茶工場、包装工場)で管理している。グローバルGAPをやっているところは、グローバル・マーケット・プログラムの一次生産プログラムの実施を、その他の荒茶工場についてはGFSI基準の啓蒙をやっていきたい。

tajitsu_tea.jpg80件の農家とグローバルGAPに取り組む
【田實菜穂子氏(写真)の講演】

グローバルGAPを取り組みにあたって、農場を回る内部検査員を養成する必要があった。食品安全、環境安全、労働安全の3つの視点でリスク管理に取り組んだ。実際の茶園でのリスク評価については、400くらいある圃場を1つ1つ全部回った。

80件の農家とグローバルGAPに取り組んでいる。手順書を作る際は、生産者の方にどうやって読んでいただくかを考えながら工夫を凝らした。例えば、抜き打ち監査をムンクの「叫び」の絵を入れて表現するなどである。また、できるだけ分かりやすい言葉を使った。また、農家とのコミュニケーションを充実させるため、決起大会(優良農家の表彰など)、協議会・学習会、内部検査(農家を一件、一件回ってコミュニケーションがとれた)などのイベントを実施した。

農家にとって、専門的知識の習得が大きな課題である。生産者の方が規格を理解したり、HACCP手法を理解するのはむずかしい。また、GAPの検査員になるには、専門領域(農学)の知識が必要だが、日本の農家は、農学部を出たり、農業学校を出た人は多くはない。対策として、監査チームのアウトソースも考えている。農業に従事している高齢者のサポートの大きな課題である。お茶の生産現場の平均年齢は70歳代になっている。グローバル・マーケット・プログラムも、高齢者の方が分かるような表現にしないと、なかなか農家までは広がらないと思う。

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