GFSI

Food Safety Day Japan 2013(9) 日本のグローバル・マーケットWGからの報告

GFSI(Global Food Safety Initiative)主催による「フード・セーフティ・デー・ジャパン 2013」の2日目。前回のグローバル・マーケット・プログラムのマレーシアの事例報告に続いて、今回は日本のグローバル・マーケット・ワーキング・グループ(WG)から、西友の品質管理部門の徳屋邦彦氏がグローバル・マーケット・プログラムの概要と運用の注意点について、シジシージャパンの管理部品質保証チームの岩井弘光氏が農水省のFCP(Food Communication Project)とのベンチマーク作業について、それぞれ報告した。

Tokuya.jpgグローバル・マーケット・プログラムの日本語版が完成
【徳屋邦彦氏(写真)の講演】

2013年のグローバル・マーケットWGの年間テーマは「グローバル・マーケット・プログラムの理解促進と有効活用に向けて」で、ステップ1としてFCPとのベンチマーキングを行い、ステップ2で日本国内でのプログラム運用実験を実施する。運用実験については、FCPタスクフォースチームをWG内に設け、GFSIのオリジナル版による運用実験チームと、メトロ版での運用実験チームに分かれて実施する。

グローバル・マーケット・プログラムの日本語版が完成し、7月からGFSI日本事務局のホームページからダウンロードできるようになった。ダウンロード後、アセッサーガイドラインの基準に従って自己チェックを行い、自社のレベルが「初級」か「中級」かを自己判定すればよい。

自己判定してみて、必須要求事項が適合していない場合は大きな減点となる。GFSIでは全項目合格到達に、初級1年以内、初級到達後に中級1年以内、3年以内にGFSI承認規格(例えばFSSC 22000)の第三者認証取得という時間軸を提唱しているが、期限内に達成できなければ、もう再挑戦できないと誤解されている面があるが、そうではない。適合できていない部分 の是正処置を行ったが1年以内にステップアップできなかった場合でも、引き続き初級・中級段階で全項目を満たす是正活動に取り組んでもらいたい。この件は、チェックリストの日本語版に付記している。

Iwai.jpgグローバル・マーケット・プログラムとFCPをベンチマーク
【岩井弘光氏の講演】

FCPとは、農林水産省を中心に「食品事業者の信頼向上」を目的に、食品製造・卸売り・小売り・監査機関等が協働している活動である。これまで食品事業者の共通の問題点として、「工場監査の重複」「要求事項の不整合」などがあったので、関係者が協働して「FCP共通工場監査項目」を作成し、公開しており、継続的に改善も実施している。

FCPタスクフォースではこのほど、「グローバル・マーケット・プログラムの初級要求項目」と「FCP共通工場監査項目」とのベンチマーク作業を行い、両者で共通しない項目があること、共通の項目でありながら使用している用語が違うものがあることが分かった。

FCPタスクフォースとしては、農水書のFCP事務局に対しては、非共通項目の採用を提言するとともに、ベンチマーク結果を共有して次のステップに進みたい。また、GFSI事務局へは、日本からは「グローバル・マーケット・プログラムの用語が分かりにくい」という声が上がっているので、ローカル向けの用語を採用できないかどうかの検討と、ベンチマーク結果を公表していいのかどうかを検討をお願いしている。

最後にシジシージャパンの食品安全の取り組みを紹介したい。CGCは、全国の中小スーパーが集まって組織した共同食料品チェーンである。シジシージャパン自体もISO 9001認証を取得しているが、PB商品製造委託先については、ISO 9001、ISO 22000やGFSI承認の認証スキーム、HACCP等の第三者認証取得企業に限定している。また、シジシージャパンが委託先に対して実施する工場監査の項目には、FCP共通工場監査項目、グローバル・マーケット・プログラムの初級要求項目、PAS220要求項目のすべてが取り込まれている。新規委託先監査は約50件/年実施し、既存委託先による自主監査は約450件/年実施されている。

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