品質MS

やり方を変えて面白くする

207-satou-san.jpg福島県いわき市に本社がある古河電子は、ISO 9001が2008年版に改訂されたのを機に、いわき工場、足尾にある半導体素材分工場、東京丸の内にある営業部の3つのQMSを統合しました。QMSを統合すると、例えば足尾工場の監査員が丸の内の営業部に監査に入ったり、といったまったく違う現場を訪問するので、監査員に新たな視点が生まれるそうです。「例えば、セラミック屋さんが金属屋さんの現場を見ると、『セラミックではそんな作り方はしない』と思いますから、そういう視点で踏み込んで聞いてきます。一方、踏み込まれたほうは、その道のエキスパートですから、一所懸命相手に分かるように説明するわけです。そうするとお互い、自分が今までやってきたこととは違った新しい視点というのが養われることになります」(いわき工場品質管理課副課長の佐藤弘一さん:写真

品質管理課といっても、QMSだけでなくEMSの運用管理も担当しています。EMSで最近面白かったことを聞いてみました。

「今年度のEMSの重点目標によって、環境影響の抽出方法を、点数法からロジックゲート法(定性的な環境影響評価手法)に変えました。従来は、環境影響を 点数化し、その数値が多いものを著しい環境側面として特定していたのですが、うちの場合、毒物を扱ってますから、この点数が全然減らないのです。だから、 やっていても楽しくない。だったら、むしろ管理方法に視点を持っていったほうがいい。つまり、その管理の仕方は適正なのか、そうでないのかで見るわけで す。例えば、何か液漏れがあって、それが工場周辺に広がって環境面で影響を及ぼすのであれば、それが起きる可能性があるところは全部拾い挙げてみようとい う視点です。そうすると、『今までこういうのは活動として挙げてなかったな』というものが、どんどん上がってきました」(佐藤さん)

重点目標があるということは、内部監査でも重点目標監査をしているということです。この監査のやり方も2008年版への改訂を機に変えたのだそうです。そ れまでは、過去に使ったチェックリストを今年も使うといったやり方をしていたのですが、特にQMSなどはもう登録して10年になるので、現場から「え えっ? また去年と同じことを聞くの?」という声が上がってきて、さすがにマンネリ化していたようです。そこで、各プロセスごとに重点目標を立て、そこを メインに監査をしていくという手法に変えたところ、「やってみると、意外にこれが当たって、面白かったです」(佐藤さん)とのこと。
(詳細はアイソス5月号で紹介)

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