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【ISOS Review】 UNIDOのISO9001マーケットサーベイランス

489-impact.jpgISO/TC176国内委員会のエキスパートの方から「UNIDO(国際連合工業開発機構)がおもしろい調査資料を発表している。アジアのISO 9001マーケットを調べたもので、良いことも悪いことも書いてある。単なるペーパー調査ではなく、実際にUNIDOのコンサルタントが組織を回って聞き取り調査もしている。この調査の報告書はTC176の会議でも紹介された」と聞き、さっそくUNIDOのWebからダウンロードしました。

これはUNIDOが、アジア開発途上国(バングラデシュ、ブータン、インド、インド ネシア、マレーシア、モルジブ、ネパール、パキスタン、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナム)におけるISO 9001の妥当性とインパクトを測定すべく、ISO 9001認証組織、その認証組織をサプライヤーとする購入者側組織、認証機関、認定機関を対象に調査を行ったもの。文書によるアンケート調査だけでな く、”One-day visits(1日訪問)”というUNIDOのコンサルタントによる認証組織の訪問調査も行っているのが大きな特徴です。調査結果は、”ISO 9001─ Its relevance and impact in Asian Developing Economies”というタイトルで、100頁もの報告書にまとめられています。

「1日訪問」では、ISO 9001のシステム構築・運用及び認証審査について12のチェック項目で調査を行っています。おもしろいのは本調査報告書の一番最後で、この訪問で UNIDOのコンサルタントの評価と、調査対象となった組織の顧客(購入者組織)による評価とを、グラフを使って比較していることです。UNIDO側と購 入者側の評価はだいたい一致しているのですが、例外もありました。

UNIDO側が「優れている」と高く評価していても、購入者側が「悪い」と判定した比率(%)が高い項目もあるのです。例えば、70%の購入者が「悪い」 と判定した項目は、「認証の適用範囲の表明」と「適用除外の正当性」でした。また、50%強の購入者が「悪い」と判定した項目は、「定期審査後の維持・頻 度状況」と「品質方針」でした。

この状況について、UNIDOは何のコメントもしていません。「認証の適用範囲の表明」「適用除外の正当性」「定期審査後の維持・頻度状況」、この3つに ついては、明らかに受審組織側だけの問題ではありません。認証機関の対応責任が問われる項目です。「品質方針」については、なぜ購入者側の評価が悪いの か、詳細なデータがないので、よく分かりません。受審組織側が表明している品質方針が、その実情をよく知る購入者側から見ると、あまりにも現実と落差があ るということなのでしょうか。

(詳細はアイソス11月号に掲載)

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