交通安全MS

「道路交通安全マネジメント」 ISO認証制度と国の制度との違い

ISO 39001(道路交通安全マネジメントシステム):2012が10月1日に発行された。すでにJQAは9月に、同規格のFDIS(最終国際規格案)で5組織(名正運輸、損害保険ジャパン、日本興亜損害保険、インターリスク総研、三井住友オートサービス)に対し認証を発行している。規格の正式発行前から、認証制度は動いているわけだ。

一方、日本には国交省による運輸安全マネジメント制度が2006年10月からスター トしている。こちらはISO認証制度と違って、自動車運送事業者(いわゆる青ナンバー)は実施が義務付けられている。すでに6年の実績がある制度だが、こ こにISO 39001認証制度がスタートする。ISOに関心を示す自動車運送事業者にとっては、いかに別立てで取り組むことなく、両制度を併用するかが課題になる。

ISO 39001は、運輸安全マネジメント評価規格である「運輸安全マネジメントガイドライン」をほぼ内包している。だから、ISO 39001をきちんと運用していれば、運輸安全マネジメント評価も問題なくパスするはずである。

だが、規格ではなく、制度となると、この両者には大きな違いがある。1つは、評価する人間が国の人間であること。運輸安全マネジメント評価を行うのは、国 土交通省大臣官房運輸安全監理官付運輸安全調査官や地方運輸局等の評価担当官である。もう1つは、彼らは、「安全に対するより一層の取り組みを促進するた めに不十分と考えられる取り組みに対しては改善策等の助言」を行うことができる。ISO審査員は、助言はできない。

ISO 39001と運輸安全マネジメント評価との違いは何か。両者は内包関係にあるので、規格自体には問題はない。大きな違いは、むしろ制度。「役人の助言」にある、と私は思う。

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