日常の気づき

おまわりさんの力量

中古のワーゲンを買って2日目。
朝起きてみると、左前輪のホイール・キャップがありません。
昨日はあったのかどうか確かではありませんが、
付いてなかったら、やっぱりすぐに気づくと思います。
そこで、警察に電話を入れました。

1時間ほどして、警官が2人来ました。
1人は私にいろいろ質問します。
ホイール・キャップがなくなったことに気づいたのはいつか、
最後に車を降りたときは確かにあったのか、
昨日と今日は、誰が運転し、どこに止めたのか、等々。
もう1人は、タイヤに大きな傷が入っているので、
「バールかなんかで、こじ開けて盗ったのかなー」などと言いながら、
キャップのないホイール周りの指紋を取っています。
結局、指紋は出ませんでした。
「ホイール・キャップの見積書を業者に取ってください」
帰り際にそう言われました。
犯人が捕まったときの弁償額の参考にするのだそうです。
「ホイール・キャップを1個だけ盗むなんて、マニアかもしれません。
ホイール・キャップだけ集めてる奴っていますから」
とも言ってました。

警官が帰ったあと、
妻がそのワーゲンで買い物に出かけたのですが、
ものの5分もしないうちに、すぐに帰ってきました。
パンクだそうです。
さっきのタイヤ傷が原因のようです。
早速、JAFを呼びました。
こちらは30分ほどで来ました。

「これです」と、問題のタイヤを指差すと、
JAFのお兄さんは「あれ、キャップはどうされました?」
と聞いてきました。
「盗まれたみたいです。さっきまで警官に調べてもらっていたんです」
「ホイールのここがへこんでますね」
「犯人がバールかなんかで、こじ開けたんじゃないかと・・・」
「いえ、人間の力ではへこみません」
「そうなんですか?」
「はい。相当な力がかからないと、こうはなりません。
たぶん、縁石か何かに乗り上げたんじゃないでしょうか。
タイヤの傷も、そのときに付いたものでしょう」
「ということはホイール・キャップも」
「そのときに外れた可能性もあります」
そう言いながら、あっという間にタイヤ交換を終え、
にっこり笑って去っていきました。
私にホモっ気はないのですが、
そのときのJAFのお兄さんの対応、
かっこよかったです。そのあと、JAFの話を妻に話すと、
「あっ!」と大声を出して、恥ずかしそうな顔をしました。
「ひょっとして、あれかな。ちょっと見てくる」と言って、
またワーゲンで出動。
30分ほどして戻ってきたとき、
妻は手に問題のホイール・キャップを持っていました。
昨晩、雨が降って視界が悪い中、縁石に乗り上げたそうです。
そのときは、まさか車にそんな傷が付いたり、
ホイール・キャップが外れたりしたとは、思いも寄らなかったそうで、
今、見に行ってみたら、事故現場の縁石付近にホイール・キャップが、
まだ転がったままになっていたのです。
ヤレヤレ。警官は2人がかりで1時間も車を調べましたが、
原因を突き止めることはできませんでした。
一方、JAFのお兄さんは一目で原因を言い当てました。
田舎の駐在所のおまわりさんと、
車専門のプロですから、
違いが出るのは仕方ありません。
ただ、おまわりさんは、車専門の職種じゃないけど、
車を見なければならないこともある仕事です。
警察の組織の中には、もちろんJAFのお兄さんみたいに、
ぴたりと言い当てることができる部署もあるでしょう。
ですが、駐在所のおまわりさんは、
そんな専門職じゃなく、よろず業です。
しかも、責任だけはきつく問われます。
大変な仕事だと思います。

ところで、今回当家を訪れたおまわりさん2人の、
警官としての力量はどうだったのでしょうか?

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コメント

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  • コメント (7)

    • 朋友
    • 2009年 1月 18日

    おまわりさんと、力量と、自動車事故に反応します。
    私の現世(ISOの世界に入る前の世界)での、最後の仕事は、
    トラックボデーの架装の専門家でした。
    自動車会社では、エンジンや外観を洗練されたものにしようとして、
    リソースや配慮を、集中させてました。
    私は不出来なエンジニアなので、
    そこらのプロジェクトには絶対に入れない。
    しかし、よーく見てたら、トラックの用途や目的は、
    荷物を積む事で、それの利便性を買ってもらってる事に気づきました。
    トラックを、後ろから眺める訳で、発想の大転換でした。
    日夜、トラック荷台や、荷台工場ばかり、
    数年にわたり、見て歩きました。
    発想転換、ニッチビジネス大当たりで、
    次長まで、スイスイと上がれました。
    私は完全に、トラック荷台のオタク野郎でした。
    ある日、私が居た、横田基地のすぐそばにある、
    東京都下瑞穂町のモータープールに、
    警視庁の風采の上がんない捜査官が二人きました。
    普通のおっちゃんです。
    お約束の長いコートも着てましたよ。(笑)
    二秒ばかりの、大型トラックが行過ぎる
    白黒ビデオ画像を見せられました。
    薄暗い早朝四時半のものです。
    ひき逃げして、路面のガソリンスタンドの防犯ビデオに
    写ったトラック(時速40キロ位で走行)のものでした。
    なにか、コメントないかと聞かれました。
    どうも、トラック四社各社に、問い合わせをしたら、
    私の勤務してた会社の開発主査が、私を推奨したものでした。
    新設のトラック特装開発部門の責任者が推薦者です。
    その本社部門に一年中、入りびたり、
    現場の実態や見識を伝えてました。
    そのオタッキーな雑学を求め、
    わざわざ草深い事務所に、捜査官がきました。
     
    車種は、三菱の比較的新しいもの。
    汚れや錆びがない。
    ホイールベースがもっとも短いダンプ車向けの基本仕様でした。
    なのに、荷台とキャビンのあいだが、
    推定60センチほど、空間がありました。
    どうも、ダンプ装置を搭載しないで、
    キャブバッククレーン(通称ユニック)が搭載されてました。
    深さ90センチくらいの、
    アルミブロックの短い長さの平荷台が付いてます。
    メタリックの外装(光もの飾り)は、純正のホイルキャップのみ。
    私の結論
    庭石屋さんか植木屋さんです。
    (大型ダンプ車にクレーン付き平荷台を搭載するのは、この業者だけ)
    たぶん、一時間以内の場所にいます。
    (こんな車には、長時間のれません)
    きっと、まじめな方で、裕福な仕事をしてます。
    (アルミブロック荷台は高価、車両が清掃されて綺麗)
    パンチパーマなどした、アンちゃんではなく、
    五十代位の堅気の職人さんのイメージです。
    (派手な光物の飾りがない。純正ホイルキャップのみ)
    だだ、大人しい車より、
    荒々しい自動車性能を求める傾向があります。
    根本的な人柄や性格は、そうした物かも。
    (三菱車の特徴イメージ) 
    私には、薄暗い運転台のドラバーの混乱と悲鳴が
    見えましたような気がしました。
    一週間後に、会社の上司を通じ、警視庁から連絡があり、
    ひき逃げ犯を逮捕したと言われました。
    まったく、図星だったようで、”感謝状”が出るとも言われました。
    毎日、ひとつの事を一心に仕事してる人の専門性って
    そんなものだと思います。
    ”なんとかの一つ覚え”と思えれば思えなくありませんが、
    仕事の力量や専門性ってのは、どのあたりで、OKか、悩ましい。
    物作りやサービスの職人さん職工の、養成訓練や後継者作りは、
    今後も大きな課題になるでしょう。
    ドイツのように、工員さんや職工さんに
    高い社会的ステータスが必要です。
    マイスターは、ドクターに並び、尊敬され、上席です。
    どんな仕事でも専心一路、興味を持ってあたると、
    結構、愉快ジャンみたいになれたら、幸せですね。
    私の、幸せな”オタク時代”でした。

    • 中尾優作
    • 2009年 1月 18日

    朋友さんへ
    まさにオタクの面目躍如の体験談ですね。スゴー!
    わたしはこんなおもしろい話をどんどん皆さんにしてもらえるようなネタ振りオタクになりたいです。

    • Jupiter
    • 2009年 1月 19日

    朋友さんは未だも十分にオタクだと思っていたら、
    以前もこんなにオタクだったんですね。

    • GAI
    • 2009年 1月 19日

    おもしろいお話なので書いてみましたが、出そうとしたら,朋友さんのネタが・・・
    それと比べると、ちょっと影が薄くなってしまうのですが、とりあえず出します。
    > 警察の組織の中には、もちろんJAFのお兄さんみたいに、
    > ぴたりと言い当てることができる部署もあるでしょう。
    私の知人が、そういう目に逢いました。
    彼は、元珍走団(昔は暴走族とか呼んだらしい)だった(かも知れない)ヤツでして、実際に警察の中には、オタッキー?な人物も居るということを、実体験をもとに教えてくれました。
    走行中に白バイに止められた知人は、某スポーツカーを改造していました。といってもチバラギではなく内部が主で、外観はそんなに変わったようには見えないようにしていました(走っていなければ)。
    主な改造部分は、サスペンション系をレーシングパーツに交換、ただし、シャシーブラックを塗って見た目には分からないように。
    エンジンは上級グレードの大排気量に載せ換え、これも見た目には分からない。
    マフラーも交換、これは車検対応タイプのものに見えるよう改造。
    純正品でないスポイラーを純正品に見えるように加工し装着。
    そして、どうしても履きたいタイヤ+ホイールは泣く泣くサイズダウンして、でもフェンダーギリギリに。
    最後に、マイナーチェンジ後のテールランプに交換するため、リアを板金加工し装着、など。
    まあ、他にも細々と改造はしていたそうですが、確かに見た目には,改造で取り締まられるような程度には見えない、ちょっとタイヤが太いかな(ただし停まっていれば)程度になってました。
     警官:改造車だな。
     知人:そこまで言われるほど、やってないよ。
     警官:タイヤが太い、ホイールも違うぞ!
     知人:でも、はみ出してないよ。替えてるヤツなんて他にも居るじゃん。
     警官:じゃあ、ボンネット開けてみろ!
     知人:いいよ。何か問題ある? (素人が見た目に分かるはずない)
     警官:マフラーは何だ!
     知人:うん、車検対応品だよ。
    こんなやり取りの後,あきらめかけた警官に知人の発した「こんな程度で止めるんだもんなー」の一言が機嫌を損ねたらしく、「ちょっと待ってろ!」の後,無線で仲間を呼ばれてしまいました。
    しばらくしてパトカーが到着し、ひとりの男が降りてきました。そして知人の車を見るや、何かと比較することもなく見ただけで、次々に改造個所を暴露されてしまいました。
    ・このスポイラーは、ああ、****のスポイラーだね。
    ・ここを削って色を塗って、でも純正よりも大きいよね。
    ・マフラーもうまくやったね。****のを改造して、頑張ったね。
    ・これ(窓越しに内装を見て)、**年式だな。
    ・じゃあテールランプ違うね。
    ・板金して入れたの。うん、きれいにはまってるよ。
      ・・・・
    こんな感じで、ほとんどの改造個所を見ただけで細かく言い当てられ、知人は観念したそうです。車の没収も覚悟したそうですが、その人物が出してきたチェックリスト?には、いくつかに丸印がついており、
    「この丸印のある部分を来月の同日までに純正に戻して、○○警察署の**(その方)に見せにいらっしゃい。直ってたら没収は勘弁してあげよう」
    もちろん、黙って元に戻したそうですが、まさかこの人物は朋友さんじゃあないでしょうね(^^;

    • 中尾優作
    • 2009年 1月 19日

    GAIさんへ
    いやー、おもしろい話ですね。こういうの、大好き。
    警察の取り締まりに引っかかった知人もオタッキーですが、このような描写ができるGAIさんも、お父さんに似て車オタクでは?
    やっぱり、警察にもいるんですね、そういう凄腕の人。

    • 迷える仔豚
    • 2009年 1月 20日

    今回の話題が「製品要求事項への適合に影響がある仕事に従事する要員に必要な力量」に基づいているのかというと、境界領域かもってことで、もっと必要な力量にかかわる話として・・・・
    仔豚がオーサカ南部に生息していた頃のお話。
    市内南部(一部では、ディープサウスと呼ばれる地域)から更に南部の田んぼに囲まれたガッコーに自転車通学をしていたころ。
    まぁ程ほどに走る自転車で10数キロ走ってましたが、某地方都市のターミナル駅(昨秋にISOの好きな人50名ほどが終結したところ)に指しかかった時の事です。
    仔豚は「まじめな良い子」ですから、信号はキッチリと守ります。地方とはいえターミナル駅には渋谷程ではないけれどスクランブル交差点というのがあるので、良い子の仔豚は「歩行者:青」で停止して、「車両:青」で進もうとしたときです。
    某司法官憲(以下司)「止まれー!!」仔豚(以下豚)「はぁ??何ですか」
    司「なんで渡ってるんだ!」豚「え!?青信号でしょ」
    司「この青は車両の青だ!自転車はスクランブルで渡らないといけないだろう!!」豚「え???自転車は車両でしょ」
    司「何を言ってるんだ!自転車は車両じゃない!軽車両だ!!!そんなことも知らないのか!!!」
    ★おいおい、軽車両は車両ですよ。道路交通法17条の2が出来る前だし、今でも17条の適用が優先だから、車両として走るのが原則。
    司「免許証を出しなさい!!」
    豚「いやぁ、免許証は持ってません」
    司「どこの学生だ!」豚「東野圭吾の学校ですが←同期ですが当時は知りませんでしたけどね(^0_0^)」
    司「●大のくせに免許も持って無いのか」豚「関係あるのですか?」
    ★おいおい、これは100%アウトでしょう。●大生であることと運転免許の保有は関係無いでしょ。
    ・・・・この辺りで矛先を変えると言う技にでる。
    司「なんのためにスクランブルで車両と歩行者を区別していると思っているんだ!安全のためにわざわざスクランブルにしているのに車両の青で渡ると危ないだろ!!」
    ★そこで、道路交通法の6条、7条で警察官の指示に従わないといけないとやればまだセーフだったのにぃ
    豚「はぁ・・・・・・」
    実際には、もっと罵詈雑言の連発でしたけど・・・・・・
    ってことで、しばらくは様子を見てスクランブル交差点では一旦降りて、押しながら渡ると言う妥協策で乗り切りました。
    だって、自動車と競争しながら走るスピードでスクランブルを渡れないですからねぇ。
    それにしても、赤キップを切ってもらって、出頭してあげたら良かったかなと今では思っているようなことです。
    適用規格についての知識が欠けていて、審査範囲を超える指摘をしたということで、力量不足で不適合を差し上げてたでしょうね。
    せめて、明らかに必要な力量は持ってて欲しかったなぁ(^0_0^)

    • 中尾優作
    • 2009年 1月 20日

    迷える仔豚さんへ
    <境界領域かもってことで、もっと必要な力量にかかわる話として・・・
    確かに、仔豚さんの話に登場する司法官憲については、そうですね。
    そういえば、中学や高校のとき、自転車に乗っていると、やたら警官に止められましたね。
    そのときに言われる常套文句が
    「この自転車、どこで盗んだんや!」でした。
    あれ、何だったんだろうなあ。

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