読書感想

「ルポ 貧困大国アメリカ」

307-lupo.jpg「この本、すごくおもしろいよ」
すごくおもしろい人にそう言われると、
読んでみたくなります。

ついさっき読み終えた
ルポ 貧困大国アメリカ」(堤 未果著/岩波新書)もそう。
ある外資企業のマネージャーの方に勧められて読みました。

同書では、富裕層と貧困層の両極化が極端にまで進行し、
中流がなくなっていくアメリカの実態が描かれていて、
その原因を市場原理だけで動く民営化にあるとしています。

アメリカの近未来映画や小説で、
巨大悪徳企業がとんでもない製品を作ったために、
世界を崩壊させる危機を招くという話がよくありますが、
それの現実版です。
政府の仕事を肩代わりしたハゲタカ企業が
貧困層を急速に拡大させています。

そのマネージャーは、
「うちの社員も、この本で教育し直す必要がある」と言ってました。
その方は社長でも役員でもありません。
ですが、極端な市場原理で動いている会社の中に、
(非御用)組合をつくった人なので、
少々期待しているのです。

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コメント

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  • コメント (4)

    • イソハドーグ
    • 2008年 12月 22日

    『(非御用)組合』という言葉に思わず反応!
    EMSの担当になる前は、長年人事担当で組合窓口をやっておりました。
    行き過ぎた市場原理は、独裁国家と同じなのかもしれません。行き過ぎたトップの思考を誰も止められないという意味で、独裁国家と行き過ぎた市場原理は、本質は同じような気がします。
    『(非御用)組合』は、経営者の暴走を防ぐ意味で、たいへん重要な機能を果たすこともあります。二つの会社で、『御用組合』と『(非御用)組合』の両方を相手にしました。私は、ずっと経営側の立場で組合窓口をやってきましたが、『御用組合』では経営にとってプラスになることは少ないような気がします。
    とはいえ、行き過ぎた『(非御用)組合』いわゆる『労働貴族』(私の好きな高杉良さん著で同名の小説あり)も、ある意味では行き過ぎた市場原理と同じです。イエスマンで周りを固めるだけ。
    経営者と組合は立場が違うだけで、実は同じことをしているように思います。
    『ほどほどの市場原理』『ほどほどの組合』が違った立場で、違った意見の交換をし、最良の選択をしていくと、『ほどほどの世の中』少なくとも自己責任がめばえていくように思います。

    • 中尾優作
    • 2008年 12月 22日

    イソハドーグさんへ
    私は社会人になるまでは、ある大手家電メーカーの企業城下町に住んでいたのですが、その企業では社内に『御用組合』と『(非御用)組合』の両方が存在していて、お互いによくビラでののしりあっていたのを覚えています。こういうのって、何なんでしょうね。
    <経営者と組合は立場が違うだけで、実は同じことをしているように思います。
    これとたぶん関係あるのでしょうけど、私が最初に勤めた某地方新聞社は、『(非御用)組合』だったのですが、「組合の執行委員になったら出世コースに乗ったことになる」と言われていました。で、それはうちだけじゃなくて、他の会社でも言われているようです。これはなぜなのか? イソハドーグさん、教せーて!

    • イソハドーグ
    • 2008年 12月 24日

    『組合の役員が出世コース』というのは、中尾さんご賢察のとおりで、経営者と組合は立場が違うだけで、実は同じことをしていること、つまり組合は、経営資源の『ヒト』に関するマネジメント・総額人件費の管理および労働安全衛生のマネジメントを行うわけです。経営の模擬体験を行うことになります。また、社内外のいろんな人たちと交流もできますし、特に経営者との直接交渉をしますので、その経験を通じて力量が高まります。というのが正論。
    御用組合においては、組合そのものが組合役員人事権があまりないことが多く、会社側が既に出世コースにある人を組合役員につけて、モノいわぬ組合役員にしてしまうケースもあり。

    • 中尾優作
    • 2008年 12月 24日

    イソハドーグさんへ
    ご回答ありがとうございます!
    なるほど。お互いにぶつかり合うことで高め合っているのですね。

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