ファシリテーション

ISOファシリテーション合宿2日目

327-yamagamismile.jpgISOファシリテーション合宿(月刊アイソス主催、講師:山上裕司氏(写真右)、アシスタント:小熊孝氏)2日目。午前9時から午後5時までみっちりとワークに取り組みました。2日目のテーマは「MS推進者としての3つの力の向上」です。ISOファシリテーションの手法を使って、「ポジティブな関わり力」「チーム思考を促す支援力」「MSのあるべき姿を探究する企画力」という3つの力をそれぞれ高めるワークに取り組みました。初日同様、ワークはグループ(3〜4人で構成)ごとで行い、各グループでファシリテーターを1人決めます。ファシリテーターはワークごとに交替し、参加者全員がその日一度はファシリテーターを経験するようにします。

ポジティブな関わり力を高めるワーク
328-group.jpg2_pare.jpg「5S 活動で元気になる会社でのリーダーの要件は何か」という課題について、3回ワールドカフェを行って議論したあと、グループごとにマインドマップを使って リーダーの要件をまとめ、発表します。このあと、自己分析のセッションに入り、自分がどのタイプに該当するかを簡単なアセスメントを使って認識してもら い、先ほどまとめたリーダー要件と、自分のリーダーとしてのタイプとを比較しながら、最後に2人ペアでお互いに自分らしい関わり方について話し合います。

【山上さんの印象的なコメント】
331-ikkadanran.jpg「人 との関わりを考える場合、表出されている現象というのはアウトプットであり、そのアウトプットが出ることを支えているインプットがあることに常に考えてく ださい。たとえば、人はよく『あの人はヤル気がある』という言い方をします。これはアウトプットです。そこには必ずヤル気があるための条件、すなわちイン プットがあるのです。あるいは、ある人が怒っているとします。それもアウトプットです。そこには必ず、その人を怒らしめている条件であるインプットがある のです。そのインプットを見てください」

チーム思考を促す支援力を高めるワーク
329-happyou.jpg次 は「チームでちゃぶ台返しセッション」という愉快なネーミングのワークです。テーマは「有効性内部監査を実現するために、今までの内部監査を放り投げ、新 しい内部監査のやり方をチームごとに合意の上、考案・提案する」というものです。このワークは、有効性内部監査を実現するために、動機・理由と得たい成果 を考え、最終的にシステムの基本構想を打ち出すという流れが書かれたフォーマット用紙をベースに議論を行いました。

【山上さんの印象的なコメント】
「例えば、マニュアルとか手順とかを誰か1人が先に書いてしまって、そのあと、それをみんなに守らせるというパターンが多いのですが、手順化というのは実 は最終段階であるべきです。手順化するには、その前に力量の確保がなければならないし、さらにその前にその仕事の実現メカニズムがなければならないし、さ らにその前にその仕事の目的が明確になっていなければならない。つまり、目的→実現メカニズム→力量の確保→手順化という流れです。このセッションで学ん でいただくのは、この「目的」を高い納得感のもと、チームで決めるためのスキル・手法です」

MSのあるべき姿を探究する企画力を高めるワーク
本研修の最大にして最後の2時間ぶっ通しワークです。これは一度現在の組織の資源を最大限までストレッチさせてから、それを現状と比較し、今、組織にとっ て何が求められるか、自分がやるべきことは何かを考えるという手法です。やり方は、2人ペアになって、相互インタビューの形式で相手の考えたことを聞き取 り、それを発表するというものです。インタビューは次のような問いの流れで進行します。
<貴社が提供できている価値は何か?
<今より資源が10倍以上あれば、どんな価値を提供できるか?
<10倍資源があって提供できた価値から考えると、今はどれくらいの提供価値か?
<現時点より1ポイントアップしたら、今と比べてどんな価値が提供できるか?
<その1ポイントアップのために必要な組織能力は何か?
<その組織能力はどんなMS要素(方針、システム、手順、能力、資源、知識、価値観、風土etc.)から具現化できるか?
<持つべき組織能力とMS要素と現状のMSとを比較するとどこが異なるか?
<1ポイント上げるために私が行うことは何か?

リフレクション
332-reflection.jpgこ のあと、ISOファシリテーションを使ったMS推進手法が5つ紹介され、最後に「リフレクション」に入り、参加者全員が今回の研修を通じて感じたことを1 人ずつ話して、閉会となりました。「ISO大嫌い」「実は全然期待せずに来た」「上司に言われて参加した」「ファシリテーションがどんなものか全く知らず に来た」など、参加動機はまちまちでしたが、最後はかなりの納得感を持ってお帰りになったのではないでしょうか。

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コメント

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  • コメント (2)

    • しょう
    • 2011年 3月 07日

     久しぶりに長時間、頭をフル回転させました。
     疲れたけど楽しかったです。
     ただ1つ残念なのは控え室に忘れ物をしたこと。

    • 中尾優作
    • 2011年 3月 07日

    <疲れたけど楽しかったです。
    なによりです!
    私は以前、日本ファシリテーション協会の基礎講座に出たことがありますが、この時は年甲斐もなく知恵熱が出ましたね。いかに日頃、頭を使っていないかという・・・

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