SSM

日産自動車のSSM

本日、日産自動車のパワートレイン開発本部を訪問し、SSM(不具合発生のメカニズムを未然防止に活用するための知識構造モデル)の活用状況を取材しました。同社では、部品共通性が高く、設計検討の頻度が多い「締結・シール機能」に絞ってSSMを適用しています。

適用に当たっては、設計者ごとに異なる設計ノウハウを集約するとともに、部品固有の名称の共通化をはかりました。これによって、各設計者が持っているノウハウを横断的に有効活用できるようになりました。

また、データベースからの設計ノウハウの抽出もSSM導入で格段にスピードアップし ています。設計者は必要な設計ノウハウをチェックリストの形で端末から引き出すわけですが、従来はたとえば「ボルト締結」では約350ある全項目のチェッ クに8時間を要していたのですが、現在では検索機能を使って確認すべき項目のみを絞り込んでチェックするので、1時間くらいで済むそうです。

nissan.jpg肝 心の未然防止については、たとえば新規開発エンジンの場合、試作品の実験を何度も行うわけですが、最初の実験では通常いくつかの手戻りがおきます。それを 直した試作品をまた実験するということを繰り返すのですが、今回、SSMを導入後に行った新規開発エンジンの試作品の最初の実験では、締結・シール機能に 関する手戻りの発生はゼロでした。これによって、設計初期段階から抜け・漏れのない検討ができていることが確認されました。
(写真は今回取材にご協力いただいた日産自動車パワートレイン開発本部の間宮尚久さん(左)と黒川隆之さん)

本取材の詳細はアイソス2月号(2009年1月10日発行)でご紹介します。

関連記事

  1. Vantage Point 固有技術の問題
  2. ダイキン工業のSSM
  3. 飯塚悦功プロジェクト 5 「予測を導くABC構造」
  4. 次世代エアコンの開発を支えたSSM
  5. 「知識構造化シンポジウム」開催のお知らせ
  6. 第3回知識構造化シンポ開催
  7. 日科技連主催 第2回SSMシンポ開催
  8. 第2回知識構造化シンポ SSMの先行事例発表

ピックアップ記事

「8.5.2 是正処置」

「8.5.2 是正処置」の中の f)をみてみましょう。「f) 是正処置において実施した活動のレビ…

「7.1 製品実現の計画」

今日からは「7 製品実現」を見ていこうと思います。「7.1 製品実現の計画」でJISが改訂さ…

プロセスアプローチに関する3つの問題

あるISO推進者の会合で、QMSに関する議論が行われました。その会合では事前に会員からQMS活動に関…

「手引き書」守らないと手を引きます

ISO規格でタイトルに「手引き」と付けば、guidelineかguidanceの訳語で、「これは要求…

為定明雄氏の特別講演 速報

10月23日に開催された「日科技連 ISO推進者会議 50回記念大会」の特別講演「消費の変化と顧客づ…

アーカイブ

ツール

規格

PAGE TOP