日本適合性認定協会(JAB)は本日、「品質・環境マネジメントシステム認証組織件数」をプレスリリースとして発表しました。これは、JABが3カ月ごとに実施している認証機関向けアンケート調査の結果をまとめたもので、今回は2008年6月末現在の集計結果です。
これによると、日本の全認証組織件数(JAB適合組織件数以外も含む)は、品質マネジメントシステム(QMS)で53,447件、環境マネジメントシステム(EMS)で25,474件です。
このアンケートの特長は、JABが調査しているとはいえ、JABから認定され ていない認証機関の認証件数もカウントされていることです。JAB適合組織の件数だけでは、日本の認証の実態は正確にはつかめません。というのも、JAB 適合以外の認証件数は、QMSで約1万件、EMSで約5千件もあるからです。
認証件数上位20機関を、件数の多い順に表にまとめてみました。表の中の「全認証組織件数」というのは、JAB適合組織以外の認証件数も含んでいます。「JAB適合組織件数(国内)」は、国内のJAB適合組織件数のみです。
認証登録件数の詳しい情報を有難う御座います。大変参考になります。
平成16年度の一般法人数は約258万6千社です。認証登録件数で割ると(件数の捉え方が違うので乱暴な計算ですが)割合は1.5%に過ぎません。
ISOのマネジメントシステムの認証件数は、一部の限られた企業が取り組んでいるに過ぎないことがよく分かります。
この点を改善したいですね。ISOのマネジメントシステムが正しく理解され、広く、遍く、多くの企業がマネジメントシステムに取り組むように頑張っていきたいと思っています。
みんなが良くなるというようにならないとダメだと思っています。
迷える仔豚です。
渡辺コンサルティングオフィスさん、はじめまして。
渡辺さんが乱暴だとおっしゃってられますが、さすがに1.5%って捕らえ方はちょっと乱暴じゃないかなぁって仔豚は思います。
中小企業庁の統計だと、51人以上の企業数は63,837です。
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/kihon/h19kakuhou/h19_01_1.xls
そう考えると、ほどほどの企業規模の大半という件数にもなりますね。(50人以下のところもたくさん取得されているから、この計算も乱暴ですけど・・・)
大半が取得済みと捕らえるか、1.5%と見るかは大きく変わっちゃいますね。
仔豚の見方では、「取れそうなところ」「取るべきところ」は終わっちゃったかなぁ・・・という感じです。
これからは20世紀の「上場企業のISO」から「50人以下の規模のISO」に変わっていかないといけないと感じています。事務局のあるISO、分厚いマニュアルのISO・・・違ってきますよねぇ。
本来のマネジメントシステムの狙いはこれからだと思います。ISOの責任ではなくて使う側の力量でしょうね。