農水省が食品の放射能測定試験所にJAB認定も指定

放射能・放射線試験分野における日本適合性認定協会(JAB)認定事業に関して、最近2つのトピックがあった。

1つは、「香港向けに輸出される食肉及び家禽卵(注:鳥類に属する家畜の卵。主にニワトリの卵だが、日本ではウズラ、中国ではアヒルの卵も一定の市場を持っている)に関する証明書発行について」(3月27日農林水産省発行)という通知書の中で、放射性物資に関する検査証明については、その検査を行う検査機関(試験所)は、JABから食品の放射能測定を国際標準に基づき適切に行う試験所としてISO/IEC 17025の認定を受けていることとしている。5月11日時点で、JABから認定されている放射能測定分野の試験所は8機関である。

もう1つのトピックは、農林水産省食料産業局長から4月20日に出された「食品の放射性物質に係る自主検査における信頼できる分析等について」という通知書の中で、「科学的に信頼できる分析結果を得るためには、別添の「信頼できる分析の要件」に沿った取り組み等を行っていることが必要」としている。

「信頼できる分析の要件」は3つあって、(1)客観的・科学的に検証された分析法、(2)内部での分析の精度管理、マネジメント体制、技能試験、(3)登録検査機関、または精度管理等の体制を整備した分析機関、同じロットの製品・生産物を冷凍保存、である。この(3)の「登録検査機関」というのは、厚生労働省が登録検査機関として登録している機関のこと。「精度管理等の体制を整備した分析機関」というのは、具体的には、「日本適合性認定協会HPで紹介されている放射性物質の検査に係るISO/IEC 17025認定取得機関(厚生労働省の登録検査機関以外)」と書いてある。

このように放射能測定分野でのJAB認定制度は、国内外で徐々に活用されつつある。現時点では、この分野で認定された試験所は8つだが、「今年度内にはおそらく20機関になると見込まれる」(久保野勝男・JAB認定センター副センター長)としている。

3件のコメント

  1. みなさん,こんにちは。門岡 淳です(^-^)。
    >JABから食品の放射能測定を国際標準に基づき適切に行う試験所としてISO/IEC 17025の認定を受けていること
    →あれ?ISO/IEC17025の認定するのはJABだけじゃないんだケド。放射線測定についてはペリージョンソンというところが国内で認定しているみたいだケド・・・・
    http://www.pjla.jp/
    JABもペリージョンソンも,国際試験所認定協力機構(ILAC)とアジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)に加盟?調印?しているみたいだし・・・・現在,放射線測定に関する17025認定実績があるのはJABだけなのかもしれませんが。
    経済産業省じゃなくて農林水産省なので・・・・国際相互承認やGATTを重要視していない(無視した?)のかナア。

  2. 門岡さん、サスガ!!
    鋭いツッコミですねぇ。
    この記事のタイトル、最初は「農水省が食品の放射能測定試験所にJAB認定を指定」だったんです。
    ところが記事掲載の朝、早速ペリーさんの社長から直々に「JAB認定だけじゃないぞ、うちもやっとるぞー!」という抗議の電話がかかってきました。そこで「JAB認定を指定」を「JAB認定も指定」に書き換えました。

  3. あらまあ,ペリージョンソンさんからの抗議が中尾さんのところに??,それは筋違いというもの。中尾さんは農林水産省の通知文の内容を伝えただけなのにねえ〜。
    抗議,クレーム,苦情は農林水産省宛に出したのでしょうね,ペリージョンソンさん。アメリカ政府にTPP交渉の検討項目にあげるように働きかけるのでしょうね,ペリージョンソンさんは・・・・?。

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