【ISOS Review】奥村朋子氏”二者監査のコツ” その1

475-201200530okumura.jpg─ せっかくの機会なので、二者監査のコツについて教えてください。サプライヤーや顧客からの提供データだけ見ていたのでは絶対分からない、実際に二者監査に出向いていってこそ分かることって、具体的にはどんなことでしょうか。

奥村:私が某企業の品質保証担当として、あるサプライヤーに二者監査に行った時のことです。相手からは実にきれいな通り一遍の書類が出てきました。そこで「私が知りたいのはもっと生々しい話です。お客さんからの注文に対応して生産計画を立てるのはどの部署ですか?」とお聞きすると、私たち監査チームに対応していた品質保証部の方が「ここではありません。それは営業の担当です。営業会議の中で話し合われる内容です」との回答でした。

「では、営業会議について話を聞かせてください」と伝えると、営業部に案内さ れました。当の営業部は私たちの監査に対して何の準備もしていません。そこで私が見た営業会議の議事録には、当社の名前がありませんでした。一緒にいた監 査チームリーダーが見た営業会議の資料には、そのサプライヤーにとってのベスト○位までの企業名が書かれていましたが、その中にも当社の名前はありません でした。当時は、当該サプライヤーが供給する部材は品薄状態にありました。そこで私たちは、「供給停止のリスクを考慮し、次のサプライヤーを探す必要があ る」と判断しました。

─ その情報ばかりは、実際に監査で見に行かないと分からないですね。

奥村:そ うです。それに、たとえ二者監査に行ったとしても、今お話したような部分を見てこれないと、行った意味は薄くなります。二者監査員は、サプライヤーにとっ ては、たとえランクが低くても、一応客ですから、「あの資料を出して欲しい」「この資料を見せて欲しい」と言える立場にあります。

アイソス9月号掲載:LRQA主任審査員・奥村朋子氏へのインタビュー記事「購買プロセスの重要性を再認識しリスク低減のための二者監査を提言」から

2件のコメント

  1. なぜ監査をするのかが明確で、自社の事業のため、売上のためとあらば、やはり監査は迫力のあるものになるし、監査結果をもとに、デシジョンがともないますねぇ。
    先週も思ったことですけど、めがね 似合ってますよ。

コメントはできません。