【ISOS Review】奥村朋子氏”二者監査のコツ” その2

477-20120526Okumura-san.jpg─ チェックリスト作成のコツについても教えてください。

奥村:今回のワークショップではないのですが、ある交流会で「どうやってチェックリストを作ればいいですか? 工程は全部違うのに」と質問されたことがあります。「ええ、全部違いますね」「共通には作れませんか?」「作れませんね」「それじゃあ、すごく大変じゃないですか」「その大変なところを避けていては、いい監査はできませんよ」というやり取りをしたのを覚えています。

チェックリスト作りは確かに大変です。ですが、監査前に完成形があるわけではありま せん。最初は、サプライヤーに教えてもらうのです。サプライヤーを訪れた時に、「ここは、どうやっているのですか?」と聞いて、その都度メモをしていけば いいのです。最初から監査で行く必要もなく、調査で入ってもいいでしょう。
某自動車メーカーさんが、私が以前在籍していた会社に二者監査に来られた時、「ここでは何を見てるの?」「この装置の中ではどんなことをやっているの?」 などのように、あれこれ聞かれて、「あれ?  これ、監査だったよね」と私たちが不思議がるくらい質問されましたが、その次に監査に来られた時は、前回詳細に聞かれたことがチェックリストになっていま した。
今回のワークショップでお見せした某外資系企業の二者監査チェックリストについても、事前にいろんなサプライヤーを回ってコントロールプランやFMEAな どの資料を集め、それらを比較検討しながらベストなものを作っています。その作業の中で、足りないものは何かとか、サプライヤー間の品質のギャップとかも 見えてきます。ただ、その際、サプライヤーのコントロールプランやFMEAが読めなくてはいけませんから、品質保証や設計などに携わっている方がチェック リストを作成されるのがいいと思います。私自身は品質保証出身でしたので、分からないところがあれば、設計等の関連部署に聞いて、チェックリストを作成し ていました。

アイソス9月号掲載:LRQA主任審査員・奥村朋子氏へのインタビュー記事「購買プロセスの重要性を再認識しリスク低減のための二者監査を提言」から