「そろそろ人生を整理したいと思いまして・・・」という切り出しで、アイソス読者から電話がかかってきた。「私も70歳を超え、ISOからも身を引くことになり・・・」と続き、最後に「つきましては、アイソスの定期購読も打ち切りたいと思いまして」という内容である。それが1件だけなら、当社の販売担当の女性も別に話題にしないのだが、似たような電話が今週3件もあった。
3人とも、70歳を超え、ISOから身を引き、アイソスの定期購読を辞めたいと寂し そうに語る点が共通している。それで、彼女も心配になってきた。うちの会社の経営が、・・・ではなく、この人たちが落胆のあまり、自殺したりはしないだろ うかと。実際、高齢を理由に退職を迫られた審査員が、「審査が私の生き甲斐なのに、私を殺す気ですか?」と経営者に噛みついた話を聞いたことがある。
今回の「70歳超え読者のアイソス定期購読突然辞退現象」については心当たりがあったので、彼女には「それはきっと、これが関係してると思うよ」と説明した・・・
ある審査機関は、今秋から「70歳以上の審査員対象」に退職を迫ると言っていた。力量の優劣を問わず、全員、である。また、別の審査機関のトップも「何歳から」とは言わなかったが、「ある年齢以上の方には辞めてもらうことにする」と明言していた。
たぶん、先週か今週あたりで、ある機関がこれを敢行したのだと思う。
私が審査員に求める条件の最優先事項は、速く歩けることです。
20代でも速く歩けない人はだめ。工場内のあちこちを審査するんだから、速く歩けない人は、時間のムダ。
ISOの仕事を離れても、娯楽誌として購読したらいいのにぃ。
<速く歩けない人は、時間のムダ。
やっぱり、そうなんだ。実は、ある審査機関(イソハドーグさんのところを担当されている審査機関とは違う機関ですが)のトップの方が、審査員の高齢度を判断する基準の1つに「足の速さ」をあげておられました。
審査が終わった後に、審査機関がアンケートを取って、今回の審査を組織がどう評価しているのかをみたりしますよね。そのアンケートで、ある組織が「もうちょっと速く歩いてほしい」というコメントを書いてきたことがあったそうです。その時、審査機関のトップは「こりゃ、いかん。組織に迷惑をかけている」と思い、当該の高齢審査員の方に次回から審査をご辞退願ったそうです。
<ISOの仕事を離れても、娯楽誌として購読したらいいのにぃ。
そうだよねー。私も、自分が例えば何年間か頑張って関わってきた仕事であれば、その仕事の現役時代が過ぎても、ずっと何らかの形でフォローしておきたいですね。娯楽として。
当然のことながら、事務局も速く歩けないとダメ。そもそもどんな担当業務でも、サラリーマンは速く歩けないとダメ。でも、工場を走ってはダメよ。私は少年野球のおかげで速く歩けるし、走れる。ちなみにベーランも少年サイズならできる。大人サイズの場合、全力疾走は無理。動態視力は最近やばい。いらぬ情報失礼。
とにかく、70歳でも80歳でも速く歩ければ、最低条件はクリア。
70歳でやめさすのは、他にやめさせたい理由がある場合のスケープゴートでしょう。
<ちなみにベーランも少年サイズならできる。大人サイズの場合、全力疾走は無理。
あまり少年野球に縁のない方のためにちょっと解説。少年野球のベースを一周すると約92メートル(大人だと約110メートル)ですが、実際に走るときは円弧を描いて走るので100メートル近くになるでしょうね。100メートルを直線でダッシュするのはツライですが、ベースランニングだと、途中でベースを踏んでいくので、なんか中間達成感を味わえて、直線よりはおもしろいです。ちなみに、低学年の場合(うちの場合です。強いチームはそんなことはないと思うけど)、試合やゲーム形式の練習で、走者がベースを踏み忘れることがよくあります。不思議なことですが、あんな大きなベースを踏み忘れるんですね。
<ISOの仕事を離れても、娯楽誌として購読したらいいのにぃ。
「審査が私の生き甲斐だった」がホントだったら、引退後届くアイソスは娯楽誌ではなく「楽しかった遠い過去を思い出させる悲しい走馬燈」になってしまうでしょうねぇ。(しみじみ)
でも、私が審査を受けていた頃、私の目の前で審査員が「審査が私の生き甲斐です」なーんて言うのを聞くのはイヤですねぇ。 ウシさんの目の前で「ステーキ食いてぇ!」と叫ぶのに似た無神経さだと思います。
超マニア的コメント
<こんな内容は、直メの方がいいか!?
いいえ。
直メだけだと、ちょっと寂しい(笑)。
業務ブログではありませんので、マニアックな話でもお気軽にご投稿ください。
それに、ブログ読者の中で、確かもう1人少年野球をやっておられた方がおられたと思いますしぃ。