スゴイって思ったのは、人事総務の教育担当者へのインタビューの時です。
「どういう仕事をされているのですか?」
「採用のほうの仕事をしています」
「そうですか。採用の仕事は大変でしょうね」
「最近の若い人は価値観が多様化していますし、我々の若い頃と違って、見る基準も違いますから大変です」
そんな話をしばらくされているので、審査前の雑談かなと思っていたのですが、そこから入っていくのですね。
「じゃあ、そのような採用の仕事をされる時に、採用担当者に一番求められる力量って、どんなことがあるんでしょうか」
「やっぱり、コレコレこういうことじゃないでしょうか」
「それについては、担当者の力量の認定はどのようにされているのですか」
という感じで、力量の要件や認定の仕組みの話に、いつの間にか入っていきます。そんな話が進む中で、教育担当者は「いや、それはまだできていませんね」なんて言っているわけです。そのやり取りを見て、私はびっくりしました。ガードが完全に下がっちゃってるんです。
つまり、こっちが今、どんなことで悩んでいて、どんなことに力を入れてやろうとしているかというところにきちんと焦点を当て、そこをPDCAの流れで解き ほぐそうとしてこられるので、もうこちらのほうから「いや、そうなんです。こんなことで困ってるんです」と言うようになるのです。だから、「じゃあ、これ を観察事項ということで指摘しておきましょうか?」「はい、ぜひ」ということが起きるんですね。
「受審組織として経験された『いい審査』って、例えばどんな内容なんですか?」というアイソス編集部の質問に対する土居栄三さん(大阪いずみ市民生活協同組合CSR推進室室長)の返答の一部(3月6日取材)。
(詳細は4月10日発売の月刊誌「アイソス」5月号で)
私は、バブル期の超売り手市場のときに、採用担当でした。
後付で当時の採用担当に必要な力量を考えてみると、
学生の感覚に近いこと(実際入社4年目以下で構成されてた)が
一番要求されていたように思います。
特に、学生を接待するために渋谷・青山・六本木や地方中核都市のおしゃれなお店には詳しくないといけなかった。(バブル期ならではです)
はやりのデザインのスーツを着こなすことも大事。採用担当者がダサイ服装では、学生の志望先リストから抹消されてしまう。
そんな時代もあったのです。
そこで、上記のような力量に関する記録はどのようにとればいいのでしょう?
なかなか刺激的な話題ですね ^^
「地方中核都市のおしゃれなお店には詳しくないといけなかった」
「はやりのデザインのスーツを着こなすことも大事」
ということで「上記のような力量に関する記録」についてですが
ISO9001が要求しているのは、「力量」一般の記録ではなく
「教育、訓練、技能及び経験について該当する記録を維持」(6.2.2e)
ですから、
「地方中核都市のおしゃれなお店」の領収書(たくさん、たくさん)と、「はやりのデザインのスーツを着こなして、そこで遊んでいる写真」 … これは経験及び技能の記録に該当するのではなかろうかと ^^
もっとも、「着こなし」が出来ていれば … でしょうけれど ^^
え”…iso?? さんへ
さすが、え”…iso?? さんですね。私のコメントの中に隠したテーマにお気づきになりましたね。9001も14001もこの類の記録は、維持(9001の6.2.2e:maintain)や保持(14001の4.4.2:retain)なんですよね。作成(establish)ではないですね。