ISOはこのほど、2011年末までの世界におけるISO認証件数をカウントした「ISO Survey – 2011」を発表した。これによると、世界で発行されたISO 9001の件数は1,111,698件で、発行国及び地域は180、2010年よりも6,812件(1%減)減少している。認証件数トップ3は、中国(32万8,213件)、イタリア(17万1,947件)、日本(5万6,912件)の順で、この1年間の新規認証件数のトップ3は、イタリア(3万3,055件)、中国(3万1,176件)、ルーマニア(3,205件)。中国とイタリアが件数も伸び率も世界で突出している。
下図は、1993年から2011年までの世界のISO 9001認証件数の推移を示したグラフ。2003年以来、8年ぶりの減少である。2003年の減少は、ISO 9001:2000への移行をしなかった組織が大量に発生したことによる一時的なものと思われる。
グラフを見ると2011年は、極東・環太平洋が増 , 欧州が減 なんですね。
> この1年間の新規認証件数のトップ3は、
> イタリア(3万3,055件)、中国(3万1,176件)、ルーマニア(3,205件)。
極東・環太平洋の増加と中国とに相関があるということはわかりますが、
いわゆる欧州勢の二カ国がトップ3に入っていても減少しているのは、
どこが、なぜ、それ以上の落ち込みをしたのでしょう?
欧州全体の落ち込みはすごいですね。2010年と比較すると、ロシア・スペインの5千件減を筆頭に、チェコが4千件減、スイスが2千減、オーストリア、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ポルトガル、トルコ、ウクライナ、英国が1千件台の減少となっています。「なぜ?」というのは、よく分かりません。