大手中心の戦略

「LA(large accounts;大手顧客)にフォーカスしたマーケット戦略をとっている」

グローバルに認証ビジネスを展開している審査機関の審査責任者がよく使う表現だ。major clientsという表現する機関もある。

「認証件数が堅調に伸びているのはなぜか?」
「LAをしっかりと押さえているからだ」

「中国のような認証成長国に対する戦略は?」
「成熟国で培ったLA対応のノウハウを、海外のLAに対しても展開する」

といった具合である。

このようにキッパリと「LA中心です」という言い方は、日本の大手審査機関はあまりしない。審査機関にとって、大手企業はもちろん重要な得意先だが、クライアント数から言えば、中小企業のほうが圧倒的に多いので、中小企業に気を遣ってか、露骨に「大手中心」とは言わない。

口に出して言うか、言わないかの違いだけなのだが、「中小企業に気を遣って発言を控える」という考え方は、日本独特のものなのだろうか、と思ってしまう。