【ISOS Review】ガイド83とISOの考える「統合」

470-20120425yoshida.jpg今回、共通要求事項・ガイド83が出てきて、今後ISO 14001とISO 9001が改訂されれば要求事項の3〜4割くらいが同じになります。そうなると当然、経営者は統合したがるでしょうし、認証機関も一段と統合審査を勧めるようになるでしょう。だから今後は「統合」が進むという考え方もあるようです。それはたぶん事実ですが、ISOが考えているのはそういう統合ではないのです。(中略)

本書(ISOが2008年に発行したハンドブック『マネジメントシステム規格の統合的な利用』)では、「複数のISO、もしくは非ISOマネジメントシステム規格の要求事項を組織のマネジメントシステムにいかに統合するかに関するアプローチを提供する」ことが述べられています。このように、ISOにおける「統合」は、複数のISOの規格どおしのシステム、もしくはISO規格を統合することではないのです。(中略)

真の「統合」とは、本来の組織の規格がなかった時代からやっているビジネスプロセス(仕事のやり方)に関し、規格の要求事項と照らし合わせ、何が足りていて、何が不足しているのか、足りていないなら足りていないのはどこのプロセスに入れるのが適当なのか、ということなのです。
(アイソス8月号53頁、ISO/TC207/SC1国内対応委員会委員長・吉田敬史氏の講演原稿から)

3件のコメント

  1. マルチサイト化や、システム統合は、吉田さんのいうとおり元々あった企業のシステムへの回帰なんですが、認証機関にとっては売上が減っていく話で、認証機関の営業さんは、これからどうしていくのでしょうか?

  2. イソハドーグさん
    JABの収支推移が参考になると思います。
    JABの収益はCB分野(MS認証機関関係など)とLAB分野(試験所・検査機関関係など)の認定事業でほとんどを占めています。
    2009年収益はCBが6億7,434万円、LABが3億8,251万円でしたが、2012年収支予算ではCBが6億4,722万円、LABが4億469万円になっています。両年度を比較すると、JABの収益は2009年も2012年も全体で10億5千万円台であまり変わりないのですが、収益構成を見ると、LABの増益が、CBの減益分を埋めていることが分かります。
    イソハドーグさんが言われるように、マルチサイト化、統合化で、審査工数は減り、認証機関のMS認証に関する収益は確実に減っていくでしょう。ですがLAB分野を持っている認証機関は、CB分野の減益を、おそらくLAB分野で補っているはずです。大変なのはMS専門認証機関だと思います。

  3. ほぉ〜、なるほど。
    それにしても、JABの収支推移を見てるなんて、中尾さんJABに投資してるみたい。でも、めぐりめぐって、私たちが投資してるのと同じなのだろうか?
    MSの認証のある企業でラボをもってる会社は営業ターゲットですね。

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