土居さんが説くリスクのプラス影響

2011_doi.jpgISO 9001やISO 14001の2015改訂で話題になっている「リスクと機会」。この問題をアイソスではリレー連載で取り上げています(この連載は鈴木信吾さんが企画してくれました!)。アイソス9月号(8月10日発行)では、大阪いずみ市民生活協同組合CSR推進室勤務の土居栄三さんに執筆いただきました。土居さんは、福祉事業におけるリスクマネジメントの観点から、高齢者の転倒の問題を例にして、マイナス影響だけでなく、プラス影響もあることを見落とさないで、と説いています。

例えば、「転倒」について……「転倒」が発生するのは高齢者が立ち上がるからであり、自分で歩きたいという高齢者の意志を主体性の発露として大切にしようとするならば、「転倒の可能性」は不可避です。高齢者が自分で立って動くという行為には、「転倒」というマイナス影響だけでなく、そのことによる自立の促進というプラス影響があることを見落とすなら、対応は「立たせない」方向に収斂してしまいます。介護施設におけるリスクマネジメントでは、『病院とは違って、なにかを「すること」(与薬、点滴、手術など)によるリスクよりも、必要なこと(ケア)を提供「しないこと」のリスクの方が大きいことを認識しなければならない』(「認知高齢者のリスクマネジメント」湯浅美千代・編より)ということなのです。(アイソス9月号63ページ本文から抜粋)

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