ISO 50001と省エネ法のダブルスタンダードを避ける

nisihio2.jpgつくば市にある産業技術総合研究所に行ってきました。ISO 50001(エネルギーマネジメントシステム)の国内審議委員会ワーキンググループの主査をつとめる西尾匡弘(にしお・まさひろ)さんに取材するためです。西尾さんは産総研のエネルギー社会システムグループのグループ長です。

「日本のように元々資源がなくて、過去30年間省エネに取り組んできた国と、これまでエネルギーを無頓着に使ってきた国とが一緒に議論をしているので、すごい落差を感じる。提案国である米国やブラジル、副議長をつとめる中国などでは、まさにこのようなエネルギーマネジメントの認証規格を必要としているだろうが、省エネ法がある日本ではISO 50001を企業が導入したからといって、それほど大きな省エネ効果は望めないだろう。ただ今後、日本の企業が、ISO 50001の認証取得を取引上要求されることがあっても、省エネ法にきちんと準拠して取り組んでいれば対応できるようにしたい。ISO 50001と省エネ法のダブルスタンダードは避けなければならない。そのためにも、省エネ法の経験を国際規格に生かすべく、努力を続けている」

このような西尾さんの話を聞いていると、各国の利害と意見がぶつかり合う国際会議の大変さを感じます。本日の取材内容の詳細は、月刊誌アイソス11月号(10月10日発行)に掲載される予定です。