「7.5.1 製造及びサービス提供の管理」

「7.5.1 製造及びサービス提供の管理」では、2008年版で用語の変更があります。2000年版の原文では、この項目のc)とd)は次のようになっています。

c) the use of suitqable equipment,
d) the availability and use of monitoring and measuring devices,

ISOでは、ここに出てくる equipment と device はどう違うのか、何が equipment に相当し、何が device に相当するのか、といった議論がありました。JIS Q 9001:2000では、c) の equipment を「設備」、d) の devices を「機器」と訳しています。
こういった議論に時間を使うのは不毛ではないか、ということで、2008年版では
equipment に統一することになりました。これに伴ってJIS DRAFT Q
9001:2008も「機器」に統一するかというと、そうではありませんでした。c) の equipment は「設備」、d) の
equipment は「機器」と、従来どおりの訳です。
日本でも、「設備」と「機器」はどう違うのだ、といった議論、ありましたでしょうか? もし、あったのなら、ここで終止符を打ちましょう。
なんせ、原文に違いはなくなったのですから。

また2000年版では「7.6 監視機器及び測定機器」でも、タイトル及び本文の1個所で、monitoring and measurement devices と表現されていましたが、ここも同様に2008年版では monitoring and measurement equipment に変更されています。

ISO 14001:2004の「4.5.1 監視及び測定」では、monitoring and measurement equipment という表現が使われています。
ISO 14001との整合性をとったということでしょうか。

また、f)の「リリース」が「何のリリースなのか明確ではない」という声がユーザーから出ていたので、2008年版では「製品のリリース」としました。2000年版との原文及びJISの比較は次のとおりです。

(ISO 9001:2000)
f) the implementation of release, delivery and post-delivery activities.
(JIS Q 9001:2000)
f) リリース(次工程への引渡し)、顧客への引渡し及び引渡し後の活動が規定されたとおりに実施されている。

(ISO/FDIS 9001:2008)
f) the implementation of product release, delivery and post-delivery activities.
(JIS DRAFT 9001:2008)
f) 製品のリリース、顧客への引渡し及び引渡し後の活動が規定されたとおりに実施されている。