ISO 9004の成熟度モデル

fukumaru0416.jpgISO 9004の発行が少し遅れそうな雰囲気だ。本日、群馬県での会合に出席した福丸典芳氏(ISO/TC176国内委員会委員、ISO 9004規格執筆グループ)が、「現在、ISO 9004はFDIS(最終国際規格案)のVer.3の段階だが、編集作業が遅れており、当初は今年10月発行の予定だったのが、12月までずれ込む可能性が高い。そうなると、JIS Q 9004は来年1月制定になってしまうかもしれない」と語った。

ISO 9004発行後、もっともよく読まれると予想されている部分は、実は本文ではなく、附属書Aの「自己評価ツール」である。これは日本提案がベースになって おり、JIS Q 9006(質マネジメントシステム 自己評価の指針)をスリムにしたものと考えればよい。同附属書では、組織のQMS成熟度モデルを5段階レベルに分け、 要素別あるいは規格の項番別に管理内容を示している。各レベルの内容は下記の通り。

組織の成熟度モデルに関する主要要素の例
(ISO/FDIS 9004 Ver.3 附属書Aの一部抜粋)

【レベル1】
品質マネジメントシステムのある要素が実施されている。
反応的なマネジメントシステムアプローチ。
製品、株主及びいくつかの顧客への指向。

【レベル2】(レベル1+)
顧客要求事項に対する品質マネジメントシステムが効果的に確立され、管理されている。
いくつかの予想できる結果。

【レベル3】(レベル2+)
何らかの改善サイクルが完了している。
人々が重要な内部組織である。
エンドユーザー及びいくつかの利害関係者を考慮している。
品質マネジメントシステムアプローチが効果的かつ効率的に確立されている。
継続的改善の文化。

【レベル4】(レベル3+)
すべての利害関係者がバランスのとれた方法で考慮されている。
知識及び学習の文化。
マネジメントシステムが継続的に有効である。
持続的傾向。

【レベル5】(レベル4+)
ベンチマークによる組織の推進。
世界クラスのプロセス及び結果。