【ISOS Review】 圧巻! 米戸靖彦さんの9004解説記事

アイソス12月号の特集は、米戸靖彦さん執筆によるISO 9004:2009の解説記事である。記事の中で、本論に入る前に米戸さんはこう述べている。

「本特集を始める前に一言。誰もだとは言わないが、一部の企業はISO 9001の認証の維持に終始するか、あるいは認証の返上も始まっている。ISO 9004を活用する機運が高まっているとはいえない。ISO 9001に基づく品質マネジメントシステムは顧客を満足させることで企業の価値を高めることができる潜在的な力を持っている。とはいえ、ISO 9001の認証の価値は最低限の要求内容を満たしているだけであり、その潜在的な価値を引き出すにはさらに何らかの経営努力が求められる。ISO 9001を超えるための行動には当然ながらやや複雑であり高度なマネジメントが伴う。ISO 9004はそれらのエッセンスをコンパクトにまとめている。さらに、ISO 9001品質マネジメントシステムを実施しているときに、時として生じる疑問に対してもISO 9004は答えを出している」

何らかの問題意識を持ってISOに取り組んでおられる読者諸兄にとって、米戸さんの記事は数多くの示唆を与えてくれるのではないか。

文体は作者自身の一部を表していると思う。米戸さんの文章の歯切れの良さと結論に至るまでのスピードの速さには、この人の「確信」が感じられる。米国やシンガポールにおけるエクソン化学での品質管理・TQM・MB賞などの指導で長年培った経験・知識が、今回の特集記事のバックボーンになっているのだろう。