イオンが示す「ポスト・コカコーラ」

日本能率協会(JMA)主催による「第8回食品安全シンポジウム」が3月1日・2日、東京都港区の三田NNホールで開催されるが、スピーカーとして初日に登場するイオングループ商品改革マネージャー・篠原雅義氏の「イオンが推奨するGFSI規格」と題する講演は、イオンと直取引のなく、イオン情報が不足している食品安全関係者は、聞いておいて損はない話だと思う。

ここで言う「GFIS規格」とは、GFSI(Global Food Safety Initiative)が承認している10個の認証スキーム(BRC、CanadaGAP、FSSC 22000、GAA、GLOBALGAP、GRMS、IFS Food Version 6、PrimusGFS、SQF、Dutch HACCP)のことを指していると思われる。このうち、日本で注目されているのはGLOBALGAPとFSSC 22000である。

GLOBALGAPは欧州主導で作成された、食の安全確保のための農場向けの管理規格。日本には日本GAP協会が開発したJGAPがあり、3月にはGLOBALGAPとの同等性認証が実現する予定。そうなると、日本GAP協会認定の認証機関によって、日本語の審査により、JGAP+GLOBAGAPの認証を取得することができるようになる。2011年11月30日現在でJGAP認証農場は全国に1,651ある。

一方のFSSC 22000は、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO 22000とPAS 220(食品製造における食品安全のための前提条件プログラム)とを合体させた規格。日本国内においては、日本コカ・コーラが2012年を期限としてサプライヤー170社に対し、GFSIが承認した食品安全システム規格の第三者認証取得を要請し始めたことから、FSSC 22000の認証取得が一気に広がった。日本におけるFSSC 22000認証のほとんどはコカ・コーラ関係である。だが、このサプライヤー170社が取り終わった後の「ポスト・コカコーラ」はどうなるか。

そこで注目されるのがイオンなどの流通関係者のGFSI対応である。例えば彼らが、取引先に対し、GFSI規格の認証取得を「推奨」あるいは「必須」とすることになれば、GFSI規格の目玉であるFSSC 22000認証を取得する組織が一気に増加する可能性が出てくる。