食品安全 ハードとソフトの使い分け

食品安全マネジメントシステムの構築・運用の際、どこまでハードで対応し、どこからはソフトで対応するか、その判断はむずかしいという。ある審査員が審査現場で次のようなことを感じたそうだ。

ある工場で、一般レベルの区域から、ワンランク上の清浄度レベルの部屋に作業者が移るとき、かならずアルコールで手を消毒しなければならないと決めていた。ソフト対応だけでやろうとして、手順を決め、作業者に周知させ、写真付きで手順が書かれたポスターを貼ったりして注意を喚起していた。ところが、これがきちんと守られているかどうかをハードを使わずにきちんと監視するのはむずかしい。社員の中から「どうも守っていない人がいる」という話が出てきた。こんな場合、アルコール消毒の手順を踏まないとワンランク上の部屋に移れないようにインターロックをかけるという手もある。これはさほど費用はかからない。コストと効果を考慮しながら、ソフトとハードの両方をうまく使って欲しいとのこと。