受講生のバラツキをどうするか

内部監査員研修コースの受講生の中には、規格をろくに読んでいない人もいれば、内部監査をすでに経験して規格もよく読んでいる人もいます。このような受講生のレベルのバラツキを、講師はどのようにクリアしているのでしょうか。先日、研修機関の講師の方2人と飲みながら、この点を取材させてもらいました。

審査機関や研修機関が開催している内部監査員コースは2日間コースが一般的ですが、初日の午前中か午後イチくらいの早いタイミングで、演習をやります。講師は受講生の演習を見て、どの人がどれくらいのレベルかをつかみます。一番上のレベルはどれくらいか、一番下のレベルはどれくらいか。そして、初日のうちに下のレベルを上げることで、全体の底上げをはかります。そのあと、一番上のレベルの人も満足できるような内容も、講義や演習に組み入れていくそうです。研修機関としての内部監査員コースの標準テキストはあるものの、それを相手のレベルに応じてカスタマイズしながら教えているわけです。

このようなプロセスを踏むためには、研修生の理解度が今どれくらいまで来ているかを常に見ておかなればなりません。なので、講師を別の方にバトンタッチしても、研修会場に残って受講生を観察しているそうです。(2日間の研修の場合、通常は、1人の講師がぶっ通しで担当するのではなく、2人の講師が交替しながらやります。講師役をバトンタッチすると、控え室で休憩したり、別の仕事をしたりして、研修会場には顔を見せない講師の方もおられます)