アイソス2021年8月号の特集は「JIS Q 902X(パフォーマンス改善)規格群をどう活用するか」です。日本にはISO 9001の認証組織が約5万件あり、2015年版への2度目の更新審査が今秋から始まろうとしています。すでに2015年版の仕組みは組織に馴染んでいると思いますが、パフォーマンス改善への取組みは着実に進んでいるでしょうか。日本にはISO 9001や9004導入組織へのパフォーマンス改善のための指針として、JIS Q 902X規格群があります。ぜひ使ってください。本特集では、JIS Q 902X規格群の開発作業に携わった委員の方々にご参集いただき、これらの規格の活用方法について座談会形式で議論いただくとともに、「方針管理」(JIS Q 9023)、「継続的改善」(同9024)、「品質機能展開」(同9025)、「日常管理」(同9026)、「プロセス保証」(同9027)の5つのパフォーマンス改善の規格について、それぞれ解説記事をお願いしました。
巻頭ページのViewpoint this monthでは、テクノファが開発した「ナラティブ内部監査」をご紹介します。 この内部監査は、“いまの状況”だけでなく、“いままでの経過”と“いまからのあるべき姿”にまで視点を拡大して行い、組織の改善・革新につなげようという試みです。ナラティブ内部監査員には、ラポールや傾聴といった被監査者の声を聴き出す技術と問題解決につなげる力量が求められます。テクノファでは、すでに第1回の研修を済ませ、受講者からは「自社で取り組んでみたい」という声も上がっているそうです。発案者であるテクノファ取締役会長の平林良人氏からナラティブ内部監査の開発経緯と概要、今後の展開などについて話を聞きました。
以下、8月号の目次を紹介します。