【震災寄稿 No.3】 東北地方太平洋沖地震、会社では

水道施設関係の会社にお勤めのASAさんの寄稿です。
プロの目から見た浄水関係の貴重な情報発信も含まれています。
ありがとうございました。

東北地方太平洋沖地震、会社では
ASA 著

水道施設関係の会社に勤めているASAです。
東北地方太平洋沖地震において、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ASAは東京本社勤務のため、今回の震災の被害は軽微で震災当日帰宅難民になっただけで済みました。実際には社有車の相乗りにより順次社員の帰宅が行われたため、本社で夜を明かした人は十数人に止まったようです。ただし外出していたものの中には30km弱を踏破し、やっと帰宅できたものもいました。

震災直後より会社のネット上に地震掲示板が立ち上げられ、全国各地の工事現場や営業拠点の被災報告がぞくぞくと寄せられましたが、仙台の営業拠点、福島原発直近の工事現場とはなかなか連絡が取れず心配しましたが、それぞれ13日、11日深夜には無事が確認されました。

特に福島グループ9名は現場から一旦いわき市に避難し、そこから本社のものは帰京しましたが、13日に立川の国立病院機構災害医療センターにて被爆のスクリーニング検査を受け、被爆なしと判定されたことは幸いでした。

台風などの災害の場合には自治体より、直後に施設復旧の緊急要請があるのですが、今回の震災では施設復旧よりも災害用浄水機の貸出し依頼が目につきます。それだけに震災の深刻さが伺えます。

23日には東京都金町浄水場の水道水に乳児暫定基準以上の放射性ヨウ素が検出されたとのショッキングなニュースが全国を駆け抜けました。当社にも家庭用浄 水器は放射能除去に有効か?との問合せが多数寄せられましたが、「(MF、UF膜を使用した浄水器では)残念ながら効果なし」とお答えしています。

災害用浄水機も地震・台風を想定したもので、放射能災害などは全く想定していなかったというのが実情です。放射能災害に使える浄水機は在庫が全く足りていない状況で、製作に向けて動いていますが、早くても5月完成となってしまいます。

ISO的には「4.4.7 緊急事態への準備及び対応」で不適合になるのでしょうか?
その後気付いたのですが、本社に取付けられている「給茶機」の水はRO膜でろ過されたものです。調べてみると放射性ヨウ素のろ過には効果がありそうです。 となると、ご近所に乳児の居るご家庭があった場合、お裾分け(給水と言えるほどの量は確保できないため)も考えねばなりません。これは、「外部コミュニ ケーション」と「地域貢献」に当たりそうです。