【震災寄稿 No.10】 福島の浜通りが日本地図から消されないために(2)

昨日に続いて、Shikaさんからの寄稿の後半部分を掲載します。
今回の震災に対してShikaさんが思ったこと、訴えたいこと、教訓として得たことが書かれています。

福島の浜通りが日本地図から消されないために(2)
Shika 著

まず最初に。
こんなに大きな災害にあったとしても仕事があるというのは、幸せなことです。
仕事をしていれば、余計なことを考える時間が少なくて済むのと、悩まなくて済むからです(ネガティブなことで…)。

福島県いわき市は、風評被害地域です。
地震、津波、原発関係の三重苦です。東京に福島県のアンテナショップがありますが、そこでは、そんな風評被害をなんとも思わず、購入してくださる消費者の方がいます。本当にありがたいことです。

そんな話もある中で、社員から聞いた話ですが、「いわきナンバーの車は、ここに止めるな」とか、 「スクリーニング受けた証明を出せ」など、言われもないことで迷惑を受けています。産廃業者さんの話では、いわきから持ってきたゴミは、放射線測定器で 1μSv/h以上であれば、納入させないと言われたとのこと。

最近でこそ、品物がお店に並ぶようになりましたが、先週前半までは、商品が入らず、入場制限や商品がなくなり次第終了というお店が多かったです。いわきで の地元のお店は、ガソリンが少ない中、どこかまで取りに行き、品物を並べて、販売して、ということを一生懸命やっていました。ガソリンもようやく先週末か ら大行列を作らずに入手できるようになりつつあります。

支援物資も届くようになっているようですが、仕訳が追いつかない。情けない話です。仕訳している役所の方も被災者です。私は、東京に避難していたので、大 きな声で言える身分ではないのですが、同じように地元で被災している役所関係の公務員の頑張りには、頭が下がる思いです。今まで、「親方日の丸でつぶれな い閑職」とみていましたが、この復旧の対応や頑張りを思うと、大変申し訳なく思います。

消防や警察は、放射線が降り注ぐ中で、懸命の捜索・情報収集の仕事に従事されていて、ほとんど休みなく働いています。20日ぶっ通しで働いていて、本当に頭が下がる思いです。

昨日、岡田幹事長がいわきに来て、ハウス栽培でのトマトを食べて、全く問題ないといってくれましたが、ならばこそ、支持母体のイオングループで売ってほしい、と思うわけです。

本当に政府が、問題ないというのであれば、O-157騒動のときのカイワレ大根のように、閣僚がそろって、問題ないという食品を現地で食べてくれと思うのです。

飯館村の話も同じです。IAEAと政府見解が違うのなら、飯館村で会見を開き、そこに閣僚を常駐させて、だから問題ないというのが欲しいのです。そこに政治家がいて、住民と一緒であることをアピールしているなら、安心できるかも。

農業や酪農、漁業に対して、今後、もっと被害が出ることが予想されます。第一次産業に従事している人たちに対して、政府はもっと早く手を打たないと、自殺 者が増えていくような気がしてなりません。この大震災で生き残ったとしても、生活する場所をなくす人達に対して、手を打って欲しいものです。

例えば、原発から20-30kmの自主避難地域(自宅退避地域)は、水や食料をどうやって手に入れるのか。誰が運んでくれるのか。自分でとりに行くとして、ガソリンが入手できないのにどうやって…。自宅避難民に対して、救援物資は届いていません。

ぜひ、グーグルアースを見てください。
北茨城から、八戸まで見てください。
港には、大型船が上がっています。岸壁近くには、船が沈んで、船底を見せています。どこの場所も同じようになっています。津波被害の場所は、どこも面積の大小はあれども、茶色になって、瓦礫がいっぱいあります。

先週まで、自分達は言っていました。「福島の浜通りは、日本地図から消されてしまうだろう。被害状況も把握されず、物資の手配も遅れていて、政府から見捨てられた場所だ」と。

本当にそうならない日を待っています。

今回の教訓をまとめてみました。

▽ドコモのメールも、つながりやすい機種とつながりにくい機種がある。
▽比較的新しい携帯(販売後1.5年程度)は、つながりやすかった。
▽3年以上前の機種は、つながりにくい、若しくは、ほとんどつながらず。
▽大地震では、救援は7日以上かかる。
▽ガソリンの携帯缶は、1つは持っていたほうがよい。
▽水は、風呂1つ分では、2人で5日程度しか持たない(疫病を発生させないために、排泄物を流すことと手洗いのため)。
▽水を使用しないトイレを買って準備しておくのがよい(今回が春先でまだ救われている。もし、これが夏だったら、腐敗臭と疫病が蔓延するだろう。特に、排泄物の処理がうまくできないと。そのためには、水を使わないトイレが必要と思われる)。
▽米は、常備しておくに限る。カップめんは、役に立たない。
▽水は、ウォーターサーバーみたいなものがあると、飲み水の常備ができるので、考えたい。
▽手洗い用に、アルコール消毒薬があるとよい。
▽英語ができると、世界に向けて情報発信ができるので、できたほうがよい。

6件のコメント

  1. 長々と書いてしまい、すみません。
    風評被害地域と言うことで、いち早く、芸人の江頭氏が、芸能人のオーラを出さずに物資を運んでくれたという記事を見て、頭が下がる思いです。
    昨日は、アントニオ猪木氏もこられたとのこと。
    有名人が訪れてくれるのは、周りを明るくしてくれる何よりのものなのだなぁと改めて思いました。

  2. 私は避難所で慰問を受けた経験がないのでイメージできないのですが、実際避難所にいる方にとって、有名人が激励に来てくれることは、ほんとうに嬉しい、明るくなる、元気になることなんでしょうか。TVの映像通り、本当にそうなら、いいのですが・・・
    別にヒネタ見方をしているわけではありません。例えば、私には大阪に母親がいて、私がたまに出張の時などに実家に帰ると大歓迎してくれて、一晩中しゃべっています。ですが、私が帰ったあと、ものすごく寂しくなって、会う前よりも孤独になり、「こんなことなら、会わない方がよかった」などと思うそうです。なので、私が帰ると、近所に住んでいる私の姉を家に呼んで、しばらくしゃべるようにしています。
    もちろん、私と有名人とでは存在価値が違うのですが、はたして、その有名人が帰ってしまったら、今まで以上に、どっと寂寞感が襲うのではないか、そう思ってしまうのですが、妄想でしょうか。

  3. > 昨日、岡田幹事長がいわきに来て、ハウス栽培でのトマトを食べて、全く
    > 問題ないといってくれましたが、ならばこそ、支持母体のイオングループ
    > で売ってほしい、と思うわけです。
    岡田さんの指示かどうかはわかりませんが、やっているようですよ。↓
    > 風評被害防止、スーパー各社が応援セール 被災地生鮮品を販売
    > フジサンケイ ビジネスアイ 4月6日(水)8時16分配信
    >
    > イオンは8日から全国で実施する復興応援セールの一環として、茨城県内
    > の総合スーパー14店で県産野菜を販売する。既にインターネットを通じ
    > て東北の特産品を販売しており、村井正平専務執行役は「物流を確保でき
    > ない生産者は多く、スーパーの物流インフラを活用して、お役に立ちたい」
    > と話している。

  4. 普段、TVでしか見ることのできない人物が目の前に来て、話をしてくれて、握手という体験は、なかなか得られるものではなく、後々まで、あの有名人と話が出来たとか、握手したというのは、記憶に残る物だと思います。
    記憶に残って再び、TVで見たときに親近感が起きるものではなかろうかと思います(私の感覚ですが…)。
    寂しさは、ある程度、親近感のある人が目の前からいなくなってしまったことに、対して、沸き起こる感情なのかなと思います。
    なので、肉親とTVの人とは、ちっょと感情が異なるのかなと思います。
    また、通常の家での対応時と、避難場所での対応では、心の安定感が違うので、ちょっとしたことでも、うれしい感情が長続きするのではないかとも思います。
    被災している時の心の沈み方のほうが、有名人がいなくなってさびしいと感じるよりも大きいと思います。
    思い込みをいっぱい書いてしまいすみません。

  5. 確かにshikaさんのおっしゃる通りです。
    私の検討違いな類推でした。

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