【ISOS Review】 化学物質のコミュニケーション問題

アイソス8月号の特集記事で、SDS(化学物質や混合物に関する製品安全データシート)に関する座談会の模様が掲載されている。この中でデータシートにまつわる問題点として、下記の内容が紹介されていた。

例えば、もともと化学物質を扱っている会社ではなく、中小規模の加工業や商社などのように、会社に化学物質の知識を持った担当者がいない場合、会社側が化学物質管理をISO事務局に全部押し付けたりすることがある。

顧客である完成品メーカーが、材料供給メーカーに対して、化学物質に関する情報提供を求めても、秘密成分保持のために情報開示をしない場合がある。

前者は内部コミュニケーション、後者は外部コミュニケーションの問題と言える。座談会の結びの中で、ある方が「EMSでは、化学物質管理は重要な環境管理項目だが、QMSでも、購買先の管理の中で、化学物質への対応が含まれる。その際、顧客側は、情報を全部開示しなくても、きちんとコミュニケーションをとってくれる会社を購買先に選ぶようになるだろう」と述べていたことが印象的だった。