【ISOS Review】 「サロンで議論」の快感

辻井浩一さんのアイソス連載記事「サロンで議論」、アイソス創刊以来15年間、1回も休まず執筆いただいている。毎回私は、その独特な切り口に引きずり込まれ、「読む快感」を味わっている。例えば、アイソス1月号では、このような書き出しだ。

裏の裏は表に非ず

便りのないのはよい便り、と言われる。洋の東西を問わず、何も連絡がないのは何も異変がないという良い知らせだ、と誰しも思うのだろう。欧米でも中韓でも使われている諺らしい。だが、果たしてそれで安心してもよいものだろうか。

審査に行くと、この1年間は不適合はない。だから見てもらう是正処置の事例もない、と言われるケースが結構ある。
だがよく調べると、最前線の本業の場で不適合として扱うべき問題が決してないわけではなく、その情報が上がって来ていないだけのことが珍しくない。不適合がないのではなくて、不適合の報告が来ていないのだ。だから報告がないのは良い知らせと安心してはいられない。
(アイソス1月号56-57ページ)