最近、KJ法に凝っています。
一度、本家に話を聞いてみようと思い、
KJ法本部・川喜田研究所に電話を入れてみました。
「はい、何でしょう?」
ドスのきいた女性の声に、はやくもビビリました。
「あのー、すみませんが、KJ法について、勉強したいのですが・・・」
「そもそも、あなたはKJ法がどのようなものかご存じですか?」
「はい、えーと、『続・発想法』は読ませていただきました」
「あっ、そう。で、おたくの会社は何をやっておられる会社で、
あなたはどういうポジションにおられる方で、
KJ法を使ってあなたは何をやりたいと思っておられるのですか?」
矢継ぎ早の質問におどおどしながら、
自分はマネジメントシステムを扱う出版社の社長をやっており、
KJ法を使って編集企画のアイデア出しをやりたい旨を伝えました。
「そう! それならKJ法がいいですよ!
ぜひ、KJ法をおやりになればいいわ!
KJ法の優れたところはねェ・・・」
そう言ってからの1時間はぶっ通しのトークでした。
KJ法を導入した企業がどんな成果をあげているか、
KJ法をまねた手法が横行してどんなに困っているか、
KJ法のセミナーはいろんなところで開催されているが、
本家のうちのセミナーがやっぱりいい、
という人がどんなにたくさんいるか。
ですが、時々、話がそれます。
「ところで、あなたはマネジメントシステムが専門ですか?
きっと頭がよろしいんでしょうね?
東大の大学院を出ておられるのではないですか?」
「いえ、違いますけど」
「あっ、そう」
「ところで、あなたの会社はどこにありますか?」
「西新橋です」
「西新橋。ふーん、西新橋ねえ。
私、わかりますよ、あのあたり、西新橋」
言いたいことを全部しゃべって、落ち着かれたのか、
電話を切る前に、しっとりとこう言われました。
「わたくし、川喜田喜美子と申します」
KJ法考案者・川喜田二郎氏の奥様でした。
現在、KJ法本部・川喜田研究所の所長をやっておられます。
写真は川喜田 喜美子/高山 龍三【編著】による 『川喜田二郎の仕事と自画像―野外科学・KJ法・移動大学』(ミネルヴァ書房)
何となく、電話を前にした両者が想像できてしまいますね。
面白いな!
奥様っておいくつくらいなんだろう?
僕がKJ法の本を「見た」のは学生時代、
もしかしたら高校生かもしれない・・・ってことは・・・
お相手が誰かがわからないままの会話はさぞ落ち着かなかったことでしょうね!
KJ法・・・研究所があることは初めて知りました。?十年前、会社在職時代に学び活用させていただきました。今でも、中小企業の指導時に時々実施しています。
小生も歳を重ねて物事やアイデアを忘れっぽくなってきました。あっちこっちに名刺大のメモ紙をおいたり持ち歩いて、気づいたときにメモすることにしています。枕元やトイレにもあります。
小生の場合は分類・整理するほどの内容ではありませんがアイデアをためておくのにも便利です。必要から生まれた自分流KJ法を毎日やっています。